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【函館記念】アルナシーム、課題の折り合いもスムーズ 橋口慎介調教師はサマー2000シリーズ連勝狙う

スポーツ報知
  • 2023年07月14日(金) 06時15分
函館記念追い切り(7月13日、函館競馬場)

 第59回函館記念(16日、函館)の出走馬が13日、確定した。函館記念で重賞初制覇を狙うアルナシームが当地で出走馬唯一の木曜追い。橋口厩舎は七夕賞を制したセイウンハーデスとのサマー2000シリーズ王者争いに照準を定めた。

 大人の余裕を示した。アルナシームは函館・芝コースでシャンバラ(4歳2勝クラス)を3馬身追走。鮫島駿と息を合わせ、スムーズに加速した。しなやかな身のこなしで、5ハロン65秒9―12秒4で併入。鞍上は「実際に走る競馬場で、より折り合いが難しいかと思ったが、(栗東)トレセンにいる時より折り合いはスムーズ」とうなずいた。

 21年朝日杯FSで4着。素質は確かでも、操縦性が課題だった。キャンターの前にゆっくりとダクをさせるなど、日々の調教から工夫。さらに2月末で引退した福永祐一技術調教師も成長の立役者の一人だ。昨年の全5戦に騎乗。五十嵐助手は「祐一くんが競馬でも丁寧に折り合いを教えてくれた。『誰でも乗れるわ』と言ってくれた」と収穫を実感する。

 今回コンビを組む鮫島駿も2歳時から調教に騎乗しており、「その時と比べたら折り合いはスムーズ」と手応えをつかむ。週末の雨予報については「できれば乾いた馬場がいい」としつつも、「今開催は乾きがいい」と、滞在ジョッキーならではの分析をしている。

 先週の七夕賞では同厩の同世代セイウンハーデスが重賞初V。橋口調教師は「サマー2000シリーズを、ハーデスと争えるぐらいまでいってほしい」と大きな期待をかけた。結果次第では、同シリーズ第4戦の札幌記念(8月20日、札幌)参戦も視野。僚馬の活躍も発奮材料に、夏競馬をにぎわせる。(水納 愛美)

スポーツ報知

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