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函館記念追い切り(7月13日、函館競馬場)
第59回
函館記念(16日、函館)の出走馬が13日、確定した。
函館記念で重賞初制覇を狙う
アルナシームが当地で出走馬唯一の木曜追い。橋口厩舎は
七夕賞を制した
セイウンハーデスとのサマー2000シリーズ王者争いに照準を定めた。
大人の余裕を示した。
アルナシームは函館・芝コースで
シャンバラ(4歳2勝クラス)を3馬身追走。鮫島駿と息を合わせ、スムーズに加速した。しなやかな身のこなしで、5ハロン65秒9―12秒4で併入。鞍上は「実際に走る競馬場で、より折り合いが難しいかと思ったが、(栗東)トレセンにいる時より折り合いはスムーズ」とうなずいた。
21年
朝日杯FSで4着。素質は確かでも、操縦性が課題だった。キャンターの前にゆっくりとダクをさせるなど、日々の調教から工夫。さらに2月末で引退した
福永祐一技術調教師も成長の立役者の一人だ。昨年の全5戦に騎乗。五十嵐助手は「祐一くんが競馬でも丁寧に折り合いを教えてくれた。『誰でも乗れるわ』と言ってくれた」と収穫を実感する。
今回コンビを組む鮫島駿も2歳時から調教に騎乗しており、「その時と比べたら折り合いはスムーズ」と手応えをつかむ。週末の雨予報については「できれば乾いた馬場がいい」としつつも、「今開催は乾きがいい」と、滞在ジョッキーならではの分析をしている。
先週の
七夕賞では同厩の同世代
セイウンハーデスが重賞初V。橋口調教師は「サマー2000シリーズを、
ハーデスと争えるぐらいまでいってほしい」と大きな期待をかけた。結果次第では、同シリーズ第4戦の
札幌記念(8月20日、札幌)参戦も視野。僚馬の活躍も発奮材料に、夏競馬をにぎわせる。(水納 愛美)
スポーツ報知