◆第59回
函館記念・G3(7月16日、函館・芝2000メートル)
函館記念は最近10年で1、2番人気がともに2連対ずつ。10年のうち7度も馬単が万馬券となり、20年には3連単343万円超の大型配当も飛び出した。ハンデ頭が《1》〈2〉〈4〉〈10〉〈11〉〈2〉〈13〉〈11〉〈9〉〈5〉と不振なことに加え、58キロ以上の斤量で馬券圏内に入ったのは14年2着の
ダークシャドウだけ。ハンデ戦らしく、波乱要素がたっぷりとある。
高配の使者は
テーオーシリウスだ。前走は3着だが、
ステップレースとして最多の5連対をマークしている
巴賞。4連対の
目黒記念を始め、他の連対馬15頭がすべて重賞からの転戦だった点を考えれば、単なるオープンの
巴賞がいかに好相性かが分かる。
父
ジャスタウェイの産駒は近5年の函館・芝2000メートル戦でトップの勝率25・0%(20走以上)と血統面も後押し。脚質では近10年の勝ち馬のうち8頭が4角を3番手以内で通過し、残る2頭も4、6番手と、逃げ、先行が圧倒的に優勢だ。昨年6月の芝転向から全10走でハナを主張している
テーオーシリウスが、逃走劇で波乱を演出する。(戸田 和彦)
スポーツ報知