本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は日曜日の中京競馬場で行われる
中京記念(GIII)のみとなりますので、今回はこちらのレースを取り上げたいと思います。
中京記念は3年前が阪神芝1600mで開催され、2年前と昨年は小倉芝1800mで行われていました。今年は4年ぶりに中京芝1600mでの開催となりますので、データは
中京記念が中京芝1600mで行われた2012年から2019年までの8レースを対象としています。それでは過去の傾向を見ていきましょう。
まずは前走の競馬場別成績です。データ対象期間内の8レースでは、前走で東京に出走していた馬が6勝2着3回3着6回と圧倒的な成績を残しています。東京は今回の中京と同じ左回りとなりますので、前走で左回りを走った経験が好走するための重要な要素のひとつと考えられます。
続いては前走の距離別成績です。データ対象期間内の8レースでは、前走芝1600mに出走していた馬が4勝2着5回3着4回と良績を残しています。また、前走で芝1400mに出走していた馬も4勝2着2回3着2回と結果が出ています。前走で芝1400mもしくは芝1600mを使われていた馬の成績を合算すると8勝2着7回3着6回となっていますので、中心視するべきは前走芝1400mか芝1600mに出走していた馬と言えるでしょう。
前走の競馬場別や距離別の成績から考えると、左回りの芝1400mもしくは芝1600mを使っている馬にチャンスがありそうです。前走で
中京記念の舞台と酷似した条件に出走していた馬を中心とし、予想を組み立てるのが的中に近づくための鍵と言えそうです。
それでは、今週の
中京記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆芝1600mに高い適性を示す3頭
ダノンスコーピオン 本馬は21年6月の2歳新馬戦でデビューし1着。続く萩S(L)では後に
ホープフルS(GI)を勝つ事となる
キラーアビリティを退けて優勝し連勝を飾ります。3戦目の
朝日杯FS(GI)では
ドウデュースや
セリフォス、
ジオグリフと言った強敵相手に3着と好走。2歳の早い時期から素質の高さを見せていました。
22年は
共同通信杯(GIII)に出走し7着に終わりますが、続く
アーリントンC(GIII)ではGIで好走した得意の芝1600mに戻って本領を発揮。中団から豪快な差し脚を見せて重賞初制覇を飾ります。その勢いで挑んだ
NHKマイルC(GI)では大外枠(8枠18番)の不利を物ともせずに差し切り勝ちを収め、GI馬にまで昇り詰めています。
今回の
中京記念の出走予定馬では、唯一のGI勝ち馬で格上とも言える存在です。近走はハイレベルなメンバー相手のGIだった事や適距離とは言えない芝1400mに出走し結果は残せていませんが、今回は実績十分の芝1600mでGIIIのメンバーが相手となりますので、きっちりと結果を残してくれるはずです。
ホウオウアマゾン 21年の
アーリントンCを制している実力馬。
アーリントンC以降は勝ち鞍に恵まれていませんが、21年
スワンS(GII)3着や21年
阪神C(GII)2着、22年
マイラーズC(GII)2着など重賞で何度も好走しています。近走も2走前の
阪急杯(GIII)で3着と好走しています。今年で5歳となりますが、まだまだ能力の衰えは感じられません。
今回の中京芝1600mは20年の
野路菊S(OP)以来、2度目の出走となります。その
野路菊Sでは逃げの手を打ちながらも上がり最速の脚を使って、2着に2馬身差をつけて快勝していますのでコース適性に不安は感じられません。能力の高さはこれまでの実績が示す通りですし相性のいい舞台である事も考えれば勝ち負けになって不思議ないと言えるでしょう。
ディヴィーナ トップレベルの牝馬が集った前走の
ヴィクトリアマイル(GI)では、15番人気と低評価ながら4着と好走。先着を許したのは
ソングライン、
ソダシ、
スターズオンアースと言った錚々たる面々。それらの馬と僅差の競馬が出来ているのは、
ディヴィーナが高いポテンシャルを有しているからこそと言えるのではないでしょうか。
今回は中京に舞台を替えますが、中京では6戦して4勝2着1回と結果を残しており相性は抜群です。特に中京芝1600mでは4戦3勝の実績を残しています。唯一の敗戦は5か月以上の休み明けだった睦月S(OP)のみ。この時は間隔が空きすぎた事が敗因と考えられますので参考外と見るべきでしょう。
これまで重賞勝ちの実績はありませんが、前走の
ヴィクトリアマイルの走りから能力は相当に高い事が分かりますし、何と言っても実績十分の中京芝1600mですので、牡馬相手でも好勝負になる可能性は十分にあると言えるはずです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!