中京の最終週に良血がベールを脱ぐ。土曜の芝1600メートル戦で
エヴァンスウィート(牝=友道、父
スワーヴリチャード)がデビューを迎える。きょうだいに3頭のG1ホースを持つ素質馬。管理する友道師は夏の中京新馬戦で目下、11走連続馬券絡みと“ドル箱”にしている。夏の尾張から翼を広げた先輩たちを追って、第一歩を踏み出す。
友道厩舎ゆかりの良血がデビュー戦を迎える。
エヴァンスウィートは22日の中京芝1600メートルを坂井で出走を予定している。
1週前追い切りは芝コースで
ホペロア(3歳未勝利)と併せ馬。相手を追いかける形から直線で並びかけ、ピッチの利いたフットワークで併入した。ビシッと負荷をかけられて、6F80秒5〜1F11秒2をマーク。友道師は「小さいけど
パワーがありますし、走るフォームは大きいですね。動きに関しては小さい馬ということを感じさせません。普段はおっとりとしています。走らせていいタイプですね」と説明。1カ月かけて、順調に攻めを消化してきた。
きょうだいには3頭のG1ホースがいる。半兄
シュヴァルグランは17年に
ジャパンCを制した。半姉
ヴィブロスは16年に
秋華賞を勝ち、翌春の
ドバイターフで優勝。半姉
ヴィルシーナは13、14年とヴィクトリアMを連覇。輝かしい実績を打ち立てた。新種牡馬の父
スワーヴリチャードも快勝な滑り出し。
JRAで【43310】で勝率20%、複勝率ベースでは50%と確実に上位へ顔をのぞかせる。
友道厩舎は夏の中京新馬で目下、11走連続で馬券に絡んでいる。花田助手は「そうなんですよね。追い切りは順調に消化できていますし、ここまで問題なく来ています。血統的にも楽しみです」と期待を寄せた。
オーナーはハマの大魔神こと佐々木主浩氏。この
ブラッドラインをずっと所有している。11日に行われたメジャーリーグのオールスターではセレモニーに参加。01年以来22年ぶりのシアトル開催で、当時の球宴メンバーとして紹介された。球界でも競馬界でもまだまだ存在感を見せる。1歳上の半兄
グランヴィノスも新馬戦を勝ち上がり。父の勢いも
ミックスさせて、華麗なる第一歩を記す。
《夏の中京新馬戦はお任せ》
友道厩舎は夏の中京新馬戦で実に11走連続で馬券に絡んでいる。16年7月24日の
アドマイヤミヤビ(2着)から足かけ8年。その中から6頭の重賞ウイナーが誕生。18年のダービー馬
ワグネリアンも新馬戦は夏の中京だった。そこから3連勝で
東スポ杯2歳Sを制した。
アドマイヤマーズは19年に
NHKマイルCと
香港マイルV。
ジュンライトボルトは新馬戦こそ3着だったが、昨年のチャンピオンズCで勝利。ダートで凱旋する形となった。
スポニチ