「
中京記念・G3」(23日、中京)
メンバー唯一のG1馬
ダノンスコーピオンが、夏の中京で底力を発揮する。G1初制覇は22年NHKマイルC。中団やや後方でリズムに乗ると、直線で力強く伸び、
マテンロウオリオンとの激戦を首差で制した。父
ロードカナロアに続く活躍を期待されていたものの、22年秋以降は不振に陥っている。今回は久々のG3戦。重賞2勝と得意なマイルの舞台で復活といきたい。
調整は順調に積み重ねている。1週前の12日は、栗東坂路で単走追いを行い、4F53秒4-38秒2-11秒9と鋭い末脚を披露した。岩本助手は「テーマはしまいを伸ばして反応を見ることでした。前走と比べて状態は良くなっていると思います。緩さが解消してきているので、競馬につながれば」と好感触だ。
前走の
安田記念は11着。「ギアが上がらず、体と気持ちの
バランスが取れませんでした。(レース後)息の入りも良かったので、走り切っていないんですよね」と仕上げ人は悔しげに前走を振り返る。「今回は(ハンデ)59キロ。前残りになるとどうかなと思いますが、左回りは得意ですからね。枠は内より外めがいい。気分良く走らせたいです」と期待を込めた。3歳マイル王の意地を見せつけ、ここで反撃だ。
〈1週前診断〉栗東坂路で4F53秒4-38秒2-11秒9(一杯)をマーク。5日も目を引く伸び脚だったが、この日も力強く登坂し、ラストの脚勢は目立った。近況の成績はひと息だが、体調自体は悪くない。
提供:デイリースポーツ