「
プラチナカップ・S3」(19日、浦和)
天敵を封じ、好位から抜け出した2番人気の
サヨノグローリーがデビュー28戦目にして待望の重賞タイトルをゲット。「第34回
オーバルスプリント・Jpn3」(9月20日・浦和)と「第20回
スパーキングサマーカップ・S3」(8月23日・川崎)の優先出走権も獲得した。ゴール前猛追の断然1番人気
アマネラクーンが頭差2着。3着には逃げた3番人気の
ベストマッチョが入った。
善戦マンがついに重賞ウイナーの仲間入りだ。
サヨノグローリーが積極的な競馬で、強力ラ
イバルを抑えた。
これまで3度対決して、一度も勝てなかった
アマネラクーンが今回も断然人気。それでも初コンビの沢田龍はひるまなかった。「窮屈にならないような競馬をしたかった。1番人気が内枠だったし、ワクワクしながら乗っていた」と冷静だ。
3番手の外と理想的な位置取り。1番人気馬が直後の内ラチ沿いにいたが、砂をかぶったのを嫌がり、3角手前で失速気味。狙いは的中した。そこを見逃さず一気に勝負へ。ラスト100メートルで逃げ馬をかわすと、息を吹き返した天敵の猛追を頭差で振り切った。「必ず来ると思っていたので、馬を信じて最後まで頑張ってくれと追いました」と喜んだ。
管理する工藤伸師にとっても、開業18年目の重賞初V。「長かった。まさか僕が重賞を勝てるとは…馬主さんに感謝です」と満面の笑み。「きょうは何とか(暑さに)ギリギリ耐えてくれていたので、これで夏休みをさせたい」と休養を明言。この秋、自信をつけたひと皮むけた姿を楽しみに待ちたい。
提供:デイリースポーツ