サマーマイルシリーズの第2戦「
中京記念」。かつては春先に行われていたレースだが、2012年からは7月に移設され、サマーマイルシリーズに組み込まれることになった。今年は4年ぶりに中京競馬場で行われることになり、現行条件では9回目。
中京競馬場の1600mコースは1〜2角に設けられている斜めの引き込み線からスタートするワンターンコース。今回と同条件で行われた過去8回のレースでは上がり最速馬は【5-0-2-3】。1番人気馬は【1-0-2-5】と苦戦傾向でトップハンデ馬も【2-1-1-15】と不振だ。
◎
ルージュスティリアは
長篠S含み中京マイルは【2-0-0-0】。未だに重賞以外では負けていない。2歳夏に新馬戦を勝ち上がったものの、体調整わずに3歳春は不完全燃焼。それでもマイルの条件戦を3連勝して一気にオープン入りすると、阪神牝馬特別は0.5秒差6着。勢いがついたところで他馬とぶつかってしまったのは痛かった。
ヴィクトリアマイルも勝ちにいくような競馬で0.7秒差10着。着順から受けるイメージほど悪い内容ではなかった。53キロのハンデなら不安よりも楽しみの方が大きい。
〇
ウイングレイテストは
ニューイヤーS優勝馬。先行力を武器にダービー卿CTは0.4秒差5着で、大きく体重を減らした前走の
米子Sは2着馬と同タイム4着。最後の直線で1度は先頭に立ったものの、この馬を交わした勝ち馬がヨレて前に入られたのが痛かった。どんな位置からでも競馬ができるセンスの持ち主で、最終週で荒れた馬場は瞬発力を持たないこの馬にとってはむしろ味方になりそうだ。
▲
ディヴィーナは
ヴィクトリアマイル4着。昨年春にオープン入りしてからなかなか思うような競馬ができていないが、中京コースは【4-1-0-1】。これまでの4勝中3勝をマイルで記録している。
京都牝馬Sは最後の直線で大きな不利があり、前々走の
阪神牝馬Sは逃げ、先行馬が残る展開の中で大外枠からスムーズな競馬ができなかった。抽選を潜り抜けた幸運と、小柄な牝馬だけに54キロを味方にしたい。
△
セルバーグは
武庫川Sで58キロを背負って逃げ切った。オープンに入ってからの2戦はやや物足りない内容だが、
六甲Sは馬場に泣かされ、
米子Sは久々と直線に入ってからの不利も大きかった。中京コースは【1-0-2-1】で過去4勝中3勝がマイル戦。今回が試金石となりそうだが、荒れた馬場は味方してくれそうだ。
△
メイショウシンタケは
米子S優勝馬。前走の勝ちっぷりは本格化を示すものだった。久しぶりでも△
ヴァリアメンテ、トップハンデを承知で使ってきた△
ダノンスコーピオンも能力的には無視できない。