「
クイーンS・G3」(30日、札幌)
ドゥーラが思い出の地で躍動する。昨年の
札幌2歳Sを制したものの、その後は阪神JF6着→
チューリップ賞15着→
桜花賞14着と大ブレーキ。だが、15番人気の
オークスでは低評価を覆す激走で3着に食い込み、改めて高い能力を示した。
その前走は後方で脚をためると、直線外から鋭く脚を伸ばした。牝馬2冠を達成した
リバティアイランドには離されたが、2着
ハーパーとはわずかに首差。高橋康師は「以前は前重心で走っていたのが、
オークスの時は体が起きてくるようになりました。距離が良かったのもありますし、そんな面が大きかった3着だと思っています」と振り返った。
実りの秋に向けて、始動戦には相性のいい舞台を選択した。「
秋華賞だけでなく、
エリザベス女王杯まで視野に入れている馬なので賞金を加算したい。また、
秋華賞は京都の内回りに戻るので前に行かないと厳しい。春はテンからスピードに乗っていかない面があったので、相性のいいコースで自然にいい位置につけられるかを試してみたいんです」と指揮官。しっかりと先まで見据えての参戦だ。
函館芝で行った1週前追い切りでは、一杯に追われて抜群の伸び脚を披露した。トレーナーは「
オークス後は放牧に出しましたが、緩めないように乗りながら調整してきました。いくつかある課題を一つ一つクリアして、チャンスをものにしたい」と力を込める。ラスト1冠で女王に挑戦状をたたきつけるためにも、ここは結果を求めたい。
〈1週前診断〉斎藤を背に、函館芝を単走で5F63秒1-11秒5(一杯)。キビキビと素軽さ十分の脚さばきで軽快に駆けた。馬体の張りも目立つ。
提供:デイリースポーツ