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【クイーンS】ライトクオンタム態勢万全!馬なり5F66秒2、父ディープインパクトの命日に反攻誓う

スポニチ
  • 2023年07月27日(木) 05時25分
 「第71回クイーンS」はライトクオンタム(牝3=武幸)が函館Wコースで躍動感のある脚さばき。レース当日が父ディープインパクトの命日とあってラストクロップ(産駒の最終世代)の娘が注目される。

 ディープインパクト産駒ライトクオンタムは函館で最終追い切り。開門から30分がたち、馬が少なくなったタイミングでWコースに入った。コンパクトな馬体ながらダイナミックなフォームで駆け抜け、馬なりのまま5F66秒2の好時計をマーク。手綱を取った南井助手は「みんなが走った後で馬場は悪かったがフォームを乱さず走れていた。いい感じ。態勢は整った」と感触を口にした。

 デビューから2連勝でシンザン記念を制した素質馬。春の牝馬クラシック2冠(桜花賞8着→オークス17着)は結果が出なかったが立て直して真夏のG3から再出発する。「牧場でもしっかりやってもらっていた。カイバも食べているし落ち着いて乗れている」と順調ぶりに目を細めた。最大の武器は父譲りの非凡な切れ味。「バネがあって奇麗な走りをするし良馬場でやれれば」と反撃に燃える。

 レース当日の7月30日は4年前に17歳で急死した父ディープインパクトの命日でもある。そのラストクロップは父の主戦だった武豊とコンビ復活。この日、札幌で取材に応じた鞍上は「(4年前は)クイーンSに乗りに来ていて、その翌日でしたね」と振り返りながら「能力は備わっている馬。52キロで出られるし楽しみ」と期待を寄せた。

 ディープインパクト産駒クイーンS4勝と好相性。近2年は産駒のテルツェットが連覇を飾った。レース前夜には英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに英愛ダービーを制した同世代のオーギュストロダンが参戦。武豊は「向こうでも産駒が走るし、結果を出せたら凄いこと。数少ないラストクロップなので頑張りたい」と意気込む。偉大な父の命日に重賞制覇をささげる。

 《SS産駒勝利数まであと「9勝」》ディープインパクト産駒JRAで2740勝を挙げ、歴代2位の勝ち星をマーク。その父サンデーサイレンスが持つ2749勝の記録に9勝まで迫っている。武豊は「そうなの?」と驚きながら「ディープ産駒は圧倒的だったからね。サンデーサイレンスを抜くのは凄いこと。あと9勝なら達成できそうだね」とエール。同産駒はクイーンSの4頭(うち出走当確は2頭)を含む今週の特別戦に延べ21頭(計8レース)がエントリーしており、一気に記録更新なるか注目だ。

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