◆第73回
キングジョージ6世&
クイーンエリザベスS・英G1(7月29日、
アスコット競馬場・芝2390メートル、10頭立て)
ディープインパクト産駒の最終世代になるライアン・ムーア騎手=英国=騎乗の
オーギュストロダン(牡3歳、愛国エイダン・オブライエン厩舎)は、欧州競馬の上半期を締めくくる”
キングジョージ”でG1連勝がストップした。最後の直線に入る手前で歩様が乱れ、鞍上のムーア騎手も追うのを断念。10頭立ての最下位でフィニッシュした。勝ったのは英国馬の
フクム(牡6歳、オーウェン・
バローズ厩舎、父
シーザスターズ)。勝ち時計は2分33秒95(稍重)。
11番ゲートから好スタートを切った
オーギュストロダンは一塊になった馬群の後方から3、4頭目の外を追走。道中はスムーズだったが、最後の直線に入る手前で手応えが怪しくなり、そのまま鞍上も追うのをやめていた。くしくも4年前の19年7月30日に天国へ旅立った
ディープインパクトにとっての最終世代が欧州トップクラスの舞台で
ビッグタイトルを狙ったが、父の命日前日に朗報を届けられなかった。
英、愛ダービーに続く“
キングジョージ”勝利となれば、ニジン
スキー(1970年)、
グランディ(1975年)、
ザミンストレル(1977年)、
トロイ(1979年)、シャーガー(1981年)、
ジェネラス(1991年)、
ガリレオ(2001年)に続く22年ぶり8頭目だったが、偉業には手が届かなかった。今後は父が06年に勝てなかった
凱旋門賞・G1(10月1日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)に駒を進めるのか注目が集まる。
スポーツ報知