「
クイーンS・G3」(30日、札幌)
1番人気に支持された
ドゥーラが、直線外を伸びて昨年の
札幌2歳S以来の重賞2勝目を飾った。現3歳世代としては初のJRA古馬重賞制覇を成し遂げた
オークス3着馬。牝馬3冠最終戦・
秋華賞(10月15日・京都)での“打倒
リバティアイランド”へ名乗りを上げた。2着に9番人気の
ウインピクシス、3着に3番人気の
コスタボニータが続いた。
飛躍の秋に向けて文句なしの走りだった。
オークス3着から挑んだ
ドゥーラが1番人気に応えて昨年の
札幌2歳S以来、2度目の重賞V。先頭でゴールを駆け抜けると、鞍上の斎藤が左手人さし指を高々と突き上げる。「“
ドゥーラが一番強いんだぞ”という気持ちで、すごく自信を持って乗りました」と胸を張った。
中団でリズム良く運び、抜群の手応えで直線へ。最後は外から力強く突き抜けた。「本当にイメージ通りのところから仕掛けられたし、馬がしっかり応えてくれました」と完勝を振り返る。
見守った高橋康師も納得顔だ。「ジョッキーと『秋に向けて次につながるレースをやっていきましょう』と話しました。京都開催を意識してのものです」と説明する。目標の一つである
秋華賞は、機動力が必要な京都内回り。十分な手応えをつかんだ。
コンビ成績はこれで〈3012〉。誰よりもパートナーの強さを知る斎藤は「力があるということを証明できた。秋に向けて恥ずかしくないような競馬を一緒に歩んでいけたら」と力を込める。次走について「これからオーナーと話します。1カ月くらいは様子を見ながらと思っています」と指揮官。明言は避けたが、
秋華賞への直行が濃厚か。
“打倒
リバティアイランド”へ。同じ
ドゥラメンテ産駒が、充実の秋へ最高の再スタートを切った。
提供:デイリースポーツ