GIII格付けながら
JRAでは少ない3歳馬限定のダート重賞のため毎年高いレベルでの争いになり、結果として出世レースとなっている。1番人気馬は【4-3-1-2】で3番人気以内馬は【5-5-3-17】。
ステップレース別では
ユニコーンS組が最多4勝を挙げており前走1勝クラスの馬は【0-3-0-31】と苦戦傾向にある。また、新潟競馬場ダート1800mコースはコーナー角度がキツく直線部分が長いため、最後の直線が354mあるとはいえ逃げ、先行馬が有利の流れになることが多いのが特徴か。
◎
エクロジャイトは鳳雛S優勝馬。デビューしたばかりの頃は短い距離を使われていたこともあって思うような位置から競馬ができなかったが、キャリアを積み、ブリンカーを装着することで逃げ、先行力を身に着けてきた。前走は逃げて最速上がりでまとめる強い内容だった。
ヘニーヒューズ産駒で母はホッカイドウ競馬の
ブリーダーズゴールドカップ3着馬で、祖母は
忘れな草賞勝ち馬で
TCK女王盃に勝った
ケープリズバーンの半妹。まだまだ上を目指せそうだ。
〇
ミスティックロアは米国キーンランド社セール取引馬。仕上がりが遅れ、経験馬相手のデビュー戦は2着だったが2戦目にあっさりと勝ち上がると、続く1勝クラスも楽勝した。まだ道中は幼さを残すようなところも感じさせるが、500キロを超える雄大な馬格から繰り出す
パワーが武器でエンジンがかかってからの加速力はいずれもケタ違い。母は米国2歳牝馬チャンピオンで
コントレイルの祖母という血統も魅力で輝かしい将来を感じさせる馬だ。
▲
オメガギネスは2戦2勝。前走はクビ差の辛勝だったが、残り200m地点ではとても届かないようなところから矢のように伸びて、3着馬には8馬身差。キャリアは浅いがスケールの大きさを感じさせる馬だった。
ミトノオーを輩出した
ロゴタイプ産駒で、祖母は
ヴィクトワールピサの全妹という血統。勝てばダート界の新星誕生となるところだが長い目で成長を見守りたい1頭だ。
△
ライオットガールは、同世代の牝馬限定戦を2連勝し、古牡馬相手の3勝クラス「
マレーシアカップ」で外を回されながら0.3秒差4着と健闘。今後にめどを立てた。過去のデータ的には牝馬に厳しいレースだが、この距離は【3-0-1-2】。先行力もあって流れひとつであっと言わせることもできそうだ。
△
クールミラボーは
きさらぎ賞の3着馬だがダートに限れば【2-2-0-0】。古馬との初顔合わせとなった前走もメンバー最速の末脚で0.1秒差2着。やや器用さには欠くようだが、東京競馬場ダート2100mで勝っている事から距離と左回りは心配なさそうだ。最後に△
パクスオトマニカ。今回が初ダートだが、
プリンシパルSに勝ってダービーへと駒を進めた馬。先行できれば怖い存在になりそうだ。