「
エルムS・G3」(6日、札幌)
武豊騎乗の6番人気の
セキフウが直線猛然と外を追い込み、21年兵庫
ジュニアGP以来となる重賞2勝目を飾った。勝ち時計は1分42秒8(不良)。2着に4番人気の
ワールドタキオン、3着には10番人気の
ロッシュローブが入り、3連単は20万220円の高配当となった。
21年兵庫
ジュニアGP後は13戦勝利から遠ざかっていたが、その間も重賞2着2回、3着1回の実力馬が北の大地でタイトルをつかんだ。道中は後方2番手で脚をため、直線外を猛然と追い込んだ。
初コンビでタイトルに導いた
武豊は97年
バトルライン以来となる2度目の
エルムS制覇。「強かったですね。最後は外に出すというのが大きなテーマでした。前が速くなりそうなメンバーだったのでマイペースで行こうと思っていました」と後方2番手の位置取りにも慌てることなく、相棒の持ち味を引き出した。「すごいいい脚を使ってくれたのでまだまだいけるんじゃないですかね。ダートがいいと思います」と4歳馬の今後に期待した。
弟・武幸師とのコンビでは、一昨年のファンタジーS(
ウォーターナビレラ)、今年の
シンザン記念(
ライトクオンタム)に続き3度目のJRA重賞制覇。「僕も久々に重賞を勝ててうれしかった。この感じで来週も頑張りたい」と54歳のレジェンドは誓った。
昨年の
宝塚記念除外以来となる復帰戦に初挑戦のダートを選んだ重賞4勝馬
オーソリティ(3番人気)は12着。1番人気の
ペプチドナイルは13着に沈んだ。
提供:デイリースポーツ