新潟の3歳ダート重賞「第15回
レパードS」は5番人気
ライオットガールが重賞初勝利。10年
ミラクルレジェンド以来、牝馬の勝利。
中村直也師(44)は開業2年目で重賞初勝利を飾った。
18度目の挑戦で重賞初制覇。
ライオットガールを管理する中村師は関係者と握手を交わすと、思わず笑みをこぼした。「何度かチャンスはありましたが、なかなか勝てなくて…。本当にありがたいですね。最後は何とかしのいでくれって感じでしたね」と開業2年目での初戴冠をかみしめた。
テン乗り岩田望の好騎乗が光った。出遅れの不安もあったが、今回は五分のスタート。
ルクスフロンティアが外から押して出て行くのを見ながら冷静に2番手を確保。「この位置なら勝ち負けできると思いました」と岩田望。1000メートル通過1分0秒5という淡々とした流れの中、終始気分良く追走。「平たんコースなので前に残られないように仕掛けました」。直線は早めに
ルクスフロンティアを捉え先頭に立つと、最後は外から伸びてきた
オメガギネスの猛追をしのぎ、牝馬としては10年
ミラクルレジェンド以来、13年ぶりの
レパードS制覇を決めた。
3勝クラス4着からの逆襲劇。中村師は「同世代と久しく戦っていなかったから力関係が分からなかった。だからまさか勝つとは思いませんでした」と驚きの表情。「枠も良かったしスタートも決まった。他の馬をけん制しながら運べたことも大きかったです。思った以上にうまくいきましたね」とレースを振り返った。
G1が控える秋に向けて大きな1勝。鞍上も「乗りやすいしスピードがある。上の舞台でも走ってもらいたいし、まだまだ強くなります」と期待は大きい。“最強世代”とも言われる3歳ダート路線に、また一頭楽しみな馬が現れた。
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ライオットガール 父シニスターミニスター 母マリアビスティー(母の
父ハーツクライ)20年3月29日生まれ 牝3歳 栗東・中村厩舎所属 馬主・
ヒダカファーム 生産者・北海道浦河町の
ヒダカフアーム 戦績9戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7083万9000円 馬名の由来は1990年代初頭の米国のサブ
カルチャー運動。
≪記録
アラカルト≫
☆騎手 岩田望は当レース2回目の騎乗で初V。
JRA重賞は
スポニチ賞京都金杯(
イルーシヴパンサー)に続いて今年2勝目、通算4勝目。
☆
シニスターミニスター産駒 13年
インカンテーション以来、10年ぶり通算2勝目。
JRA重賞は22年
平安S(
テーオーケインズ)以来、通算11勝目。
スポニチ