ダートで実績を積み重ねてきた
コンシリエーレ(牡4、美浦・
稲垣幸雄厩舎)が、
関屋記念(3歳上・GIII・芝1600m)で芝に初挑戦する。
コンシリエーレは父
ドレフォン、
母ターシャズスター、母の父
Spanish Stepsの血統。ここまでダート一本で8戦5勝。昨年2月にはサウジアラビアに遠征して、サウジダービーで3着に健闘した。昨秋以降は2勝クラス、3勝クラス、リステッドの
オアシスSと3連勝。前走の
さきたま杯で5着に敗れ、惜しくも連勝はストップしたが、次代のダート界を担うことが期待される逸材だ。
今回はデビュー9戦目にしては初の芝がカギとなる。そこで血統を見ると、父は芝ダート双方で活躍馬を輩出している
ドレフォン。また、半姉の
エスメラルディーナは14年に
関東オークス、15年に韓国のトゥクソムCを制するなどダートが主戦場ながら、芝でも
ジュニアCを制した“二刀流”だった。ならば、
コンシリエーレが芝適性を秘めていても何ら不思議はない。
コンシリエーレが勝てば、75年の
ファイブワン以来、48年ぶり2頭目となる前走ダート出走馬の勝利。そして初芝での戴冠は史上初の偉業となる。レース史に残る
エポックメイキングな勝利となるか、大いに注目したい。