「
関屋記念・G3」(13日、新潟)
悲願のタイトル奪取を狙う。ヴィクトリアM4着に続き、前走の
中京記念で2着と好走した
ディヴィーナ。重賞の壁にはね返され続けてきた素質馬が、ようやく本格化の兆しだ。友道師が振り返る。「いい競馬をしたと思う。前が楽をした分、逃げ切られたけど、いい脚で追い上げてきたからね。改めて左回りがいいと思った」。勝ち馬はとらえられなかったが、4角9番手から迫ったその末脚はひときわ目を引いた。
レース前の返し馬も注目ポイントだった。ヴィクトリアMで初めてコンビを組んだM・デムーロが、2戦目で手の内に入れた様子。トレーナーは「東京の時は“返し馬を抑えて行って”と言ったら、無理やり抑えていた感じだったのが、前走はスムーズに無理なく。うまいなぁ…と思って見ていました」と人馬の呼吸に信頼を寄せる。
連日の記録的猛暑にもかかわらず、ここまで好調をキープできているのは心強い。「今のところ暑さのダメージもない。本当にタフ。ずっと具合がいいもんね」。13着に沈んだ昨年の当レースとは、臨戦過程も出来もまるで違う。
母は13、14年のヴィクトリアMを連覇した
ヴィルシーナ。その半弟
シュヴァルグランが17年
ジャパンCを制覇、全妹
ヴィブロスが国内外でG12勝と超のつく良血だ。さあ、開花の時。まずは重賞初制覇を決め、実りの秋へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ