「
小倉記念・G3」(13日、小倉)
成長を促しながら迎えた5歳の夏。ついに重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。
オークス7着後は自己条件から
リスタートした
ククナ。経験を積み重ねて重賞路線に返り咲き、前走の
七夕賞で2着と改めて力を示した。
好スタートを決めて、道中はしっかり折り合い、先行集団の内で脚をためる策。4コーナーでも仕掛けを我慢できるほどの抜群の手応えで直線へ。一時は先頭をうかがう勢いで前に迫ったが、最後は
セイウンハーデスの末脚に屈した。それでも見せ場は十分。騎乗した石川が「思っていた競馬はできたけど、結果が結果だけに…」と悔しがるのもうなずける。
2日に放牧先から帰厩。4日に栗東トレセンへ移動して、6日に栗東坂路で4F54秒1-38秒6-12秒2と時計を出した。急ピッチな調整と思われるかもしれないが、全ては放牧先の牧場としっかり連携が取れているからこそ。栗田師は「体質が強くなってきて、(前走後の)疲れが残っていない」と納得の表情だ。
長所は楽に前へ付けられる機動力と、抜群のレースセンス。平たん小回りの小倉は適性が高いに違いない。ここを勝ち、サマー2000シリーズ制覇に大きく前進するか注目だ。
提供:デイリースポーツ