ついに木村厩舎の真打ち登場!
レガレイラ、
カンティアーモとすでに2頭が新馬勝ちを決めている木村厩舎。今年の2歳もやはり粒揃いで、某先輩記者はPOG指名馬のすべてを同厩舎で固める“木村攻勢”に出るほど。
そんな中でひと際輝く
ガルサブランカが、今週土曜(12日)新潟芝外1600メートルに
ルメール騎手でデビュー戦を迎えます。半兄には昨年の
年度代表馬イクイノックスと21年
ラジオNIKKEI賞勝ち馬の
ヴァイスメテオール。ノーザン
ファームでのPOG取材でも、入厩後も当然注目の的となっていました。こうなるとどうしても聞きたくなるのが兄たちとの共通点。太田助手は「兄弟特有の筋肉の質の良さがありますね。女の子で気持ちが前面に出る。そのあたりは兄たちと比べると違いますね」と説明していました。
果たして兄に匹敵する素質の持ち主なのか…。先週水曜の美浦トレセンには運良くノーザン
ファーム天栄の木実谷場長の姿がありました。「ハードル上げ過ぎかなぁ」と頭をかきながらも、発したのは驚きの言葉でした。「瞬発力があるところはお兄さんの
イクイノックスと似ていますね。兄よりもバネはありそうです。この時期の
イクイノックスはガリガリでしたから。そういう意味では物足りなさは感じませんし、兄のデビュー前よりも感触はいいですよ」。兄と比べても遜色ないダイヤの原石というわけです。実際に追い切りに騎乗した楠助手も「いいですよ。体全体を使って走れています」と好感触なら期待はさらに高まります。
ただ、調教とレースが別物であることは承知しています。「あとはそれが競馬で出ることを祈るのみです」と木実谷場長が言ったように、本番で力を発揮できるかどうかが鍵となります。何はともあれ、ポテンシャルが高いのはたしか。“天才少女”へ。
ガルサブランカが飛躍への第一歩を踏み出します。
(美浦の原石探し大好き記者・三嶋まりえ)
東京スポーツ