「
フリオーソレジェンドカップ・S3」(9日、船橋)
直線で鋭く伸びた1番人気の
ギガキングが先に抜け出した5番人気の
ロードレガリスをゴール前でかわして初代チャンプの座を射止めた。上位2頭には「
日本テレビ盃・Jpn2」(9月27日・船橋)への優先出走権が与えられた。2番人気の
スワーヴアラミスが3着に入った。
この舞台は譲れなかった。夏負けもはね返し、得意のコースで
ギガキングが躍動した。
スタートはひと息で後方からの競馬。道中中団まで盛り返したが、終始外々を回る厳しい流れ。それでも主戦の和田譲は前を向き続けた。「いつも最後は伸びてくれる馬。それを信じていた」。実力馬
カジノフォンテンの軽快な逃げ。直線入り口ではまだ5馬身以上の差があった。エンジンがかかったのはラスト200メートルから。鞍上の
ゴーサインに瞬時に反応すると、先に抜け出していた
ロードレガリスを目がけて一直線。そして、突き抜けた。
これで地元千八では7戦6勝。当舞台での重賞も3つ目だが、例年以上の暑さに「2週間前は使うのを迷った。獣医さんに協力してもらって、厩務員も良くやってくれた」と稲益貴師。「それに馬も偉かったね」と愛馬をねぎらった。
今後は昨年5着だった
日本テレビ盃へ。「世界最強馬(
ウシュバテソーロ)が出てくるみたいだし、一緒に走れるのはそうない。挑戦したい」と意気込んだ。
提供:デイリースポーツ