“夏コク”開幕を告げるサマー2000シリーズ第3戦「第59回
小倉記念」は関東馬
ククナが事前入厩の栗東で最終追い。同レース史上初の関東馬Vへ態勢を整えた。
歴史の扉をいざ開かん。関東馬
ククナは先週末から栗東滞在、新コンビを組む岩田望が初コンタクトをとった。CWコースで斉藤崇厩舎の
マッハモンルード(5歳2勝クラス)と併せ馬。追いかける形で6F82秒0〜1F11秒7を計時した。1馬身遅れにも、鞍上に悲観する様子はない。「前の馬を見ながら、という指示。小倉への輸送もあるので疲れを残さないように。問題ないですね。乗ったジョッキーに聞くと“乗りやすい”と言っていましたし、いいポジションを取って運びたい」とイメージを膨らませた。直線はビシッと追われる相手に対して、こちらはほぼ馬なり。余裕も感じられた。
前走の
七夕賞は内枠を生かし、終始内々の立ち回り。直線もしぶとく伸びて2着に入った。機動力を存分に見せ、いかにも小回りが
フィットする運び。栗田師は「競馬が上手ですね。前走がいい競馬でした。今年に入ってから体質がしっかりして安定し、変動がなくなりました。コンスタントに、間隔を詰めても使えるようになった。そのあたりが一番大きいと思います」と成長を感じ取っていた。
過去58回で関東馬の優勝は一度もない。過去10年を見ても【0・2・2・7】であと一歩といったところ。20年は
アウトライアーズが3着、21年は
ヒュミドールが2着に入っている。鞍上の岩田望は先週の
レパードSを勝利。
JRA重賞過去4勝のうち、先週も含めて3勝はテン乗りだった。今週も任せた。ハンデも据え置き54キロならチャンス十分。九州へようこそ。夏コク開幕の主役を張る。
スポニチ