22年
菊花賞馬
アスクビクターモア(牡4歳、美浦・田村)が8日、放牧先で熱中症による多臓器不全を発症し、死んだことが分かった。9日、JRAが発表。8日付で競走馬登録を抹消された。
同馬は21年6月東京でデビュー。同年9月の中山で初勝利を挙げ、翌年には父の名を冠した
弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇。
皐月賞は
ジオグリフの5着、ダービーは
ドウデュースの3着に敗れたものの、最後の1冠
菊花賞で鼻差の接戦を制し、コースレコードでクラシック制覇を果たした。今年に入ってからは人気に応えられないレースが続き、
宝塚記念11着がラストランとなった。
連日熱中症警戒
アラートが出されるなど、災害級の猛暑に襲われている日本列島。気象庁のホームページによると、8月4日に観測914地点中、今年最多となる290地点で猛暑日(気温35度以上)が確認された。人間にとってはもちろんのこと、暑さが苦手なサラブレッドにとって過酷な環境。JRAや牧場サイドが暑熱対策を講じてきたものの、それを上回る異常気象により、悲劇が起きてしまった。
提供:デイリースポーツ