サマーマイルシリーズの第3戦。ほぼ平坦、広い新潟競馬場の外回りコースを使ったワンターンのマイル戦。スタート地点から3角まで約550mで、最後の直線は659m。それゆえ、前半のペースが落ち着く傾向があり、瞬発力よりも持続するスピードが問われるケースが多い。昨年も2番手を進んだ
ウインカーネリアンが逃げた
シュリをゴール前で交わして、最速の上がりタイムで追い込んだ
ダノンザキッドが3着。新潟マイルを象徴するようなレースとなった。
◎
ロータスランドは一昨年の優勝馬で、同年のサマーマイルシリーズの優勝馬。昨年は
高松宮記念2着で、
安田記念も10着とはいえ勝った
ソングラインから0.4秒差。今年に入って前走の
ヴィクトリアマイルは逃げて0.6秒差6着。逃げても逃げなくても競馬が出来る馬で粘り強いスピードが武器。6歳の夏を迎え、さすがにもう上がり目は少ないだろうが、戦ってきた相手は1枚上の馬ばかり。加えて、今回はある程度の流れが予測されそうなメンバーで、この馬の持ち味が発揮されそうなレースと判断した。
〇
ララクリスティーヌは
京都牝馬S優勝馬。さすがに
ヴィクトリアマイルは格負けしたような印象だったが、それでも勝ちに行くような姿勢は見せた。新潟マイルは3歳時に
寺泊特別を勝っており、それを含め【2-0-0-1】。
ヴィクトリアマイル以外は負けていない。加えて新潟コースは【2-1-0-0】と得意にしている。今回のメンバーなら目が離せない。
▲
ディヴィーナは
ヴィクトリアマイル4着で、前走の
中京記念は2着。昨年の
関屋記念は5番人気も折り合いを欠いて、見せ場なく終わっている。もともと素質を高く評価されていた馬で3勝クラスを勝った直後に
ヴィクトリアマイルへと挑んだほど。今年2月の
京都牝馬Sは最後の直線で大きな不利を受け、
阪神牝馬Sは柔らかい馬場と前残りのペースに泣かされた。キャリアを積みながらもまれ強くなってきた印象で、条件がそろえば十分圏内だ。
△
ラインベックは
米子S2着馬。長くいい脚を使う馬で、先行力と粘り強いスピードが武器で2歳時には
中京2歳Sに勝って東京スポーツ杯2歳S3着。4歳時には
新潟記念5着もあるが、昨年秋に去勢してからは連続してリステッドレースばかりを使われて【1-2-0-3】。重馬場に苦しめられた前々走以外は、勝ち馬から差のないところで健闘を続けている。流れに乗ることができれば渋太さを発揮してくれそうだ。
サマーマイルチャンピオンを狙う△
セルバーグは好枠を引いて自分のレースができそうだし、△
アヴェラーレもかつてニュージランドTで1番人気に支持された馬。京王杯ス
プリングCのレースも見どころがあった。最後に芝コースは未知数ながらも△
コンシリエーレに一票を投じておきたい。