競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今週からの各地の開催で、3歳未勝利戦もラストに。どの陣営も未勝利馬を優先し、馬房のやりくりを考える時期でもあります。2歳戦は中山&阪神開催が始まる9月からより競争が激しくなっていきますが、この時期に勝ち上がっておくと先々が楽になるだけに、今新潟開催は素質馬の出走が多くなっているる印象があります。
さて、当初は東京開催でのデビューを予定していたものの、無理をせずに放牧で再調整となっていた
ウインマクシマム(牡、畠山、父
キタサンブラック、
母コスモアクセス)は20日の札幌5R新馬(芝2000m)を予定。半姉に、先日の
クイーンSで2着に奮闘した
ウインピクシスを持つ血統馬です。函館で調整されており、松岡騎手が2週続けて追い切りに騎乗。師の評価も高く、どんな走りを見せてくれるのか楽しみ-。馬体重は460キロほどと決して大柄ではありませんが、今後の成長にも期待したいところです。
オジュウチョウサンの半妹で注目を集めていた
スターチョウサン(牝、小島、父
ブリックスアンドモルタル、
母シャドウシルエット)は、右前脚の外傷により今週のデビュー予定を自重。「長い休養が必要なものではありませんし、中山を目標にできそうなので」と師は話してくれました。少し予定は延びてしまいますが、無事にデビューを果たしてほしいものです。
先週新潟の
ダリア賞を勝った
コラソンビート(牝、加藤士、父
スワーヴリチャード、
母ルシェルドール)は体調を見たうえで、新潟2歳S(27日・新潟、芝1600m)に向かうか、放牧を挟んでアルテミスS(10月28日・東京、芝1600m)まで待機するかを決定へ。
7月23日の札幌芝1800m新馬を勝った
ステレンボッシュ(牝、国枝、父
エピファネイア、
母ブルークランズ)は第4回東京開催を目標に調整。7月16日の福島芝1800m未勝利を制した
ロジルーラー(牡、稲垣、父
ルーラーシップ、
母シェリール)は、菅原明との初コンビで札幌2歳S(9月2日・札幌、芝1800m)へ向かいます。6日の新潟芝1600m新馬を勝った
クリーンエア(牡、上原博、父
リアルインパクト、
母シルヴァンソング)は素晴らしい末脚でしたね。次走は未定ですが、今後の活躍が非常に楽しみな一頭です。(馬サブロー美浦支局・木村拓人)
提供:デイリースポーツ