「
小倉記念・G3」(13日、小倉)
川田の豪腕に導かれ、3番人気
エヒトが鮮やかなVゴールを描いた。鞍上が懸念した通りスタートは甘かったが、多少無理をしてでも位置を取りに行く積極策が奏功した。好位のインで脚をためると、勝負の直線で末脚がさく裂。逃げた
テーオーシリウスを難なくパスして、2馬身半突き抜けた。
サウジ遠征以来、2度目のコンビで結果を残した川田は「ゲートがあまり得意ではない馬なので、こうなることを想定しながらという感じでした。(
エヒトに)無理をしてもらってポジションを取りに行きましたが、そこからは雰囲気良く走れていました。この馬本来の走りができたと思います」と相棒の激走をたたえた。
連覇を狙った前走の
七夕賞ではスタート後の接触などもあり、8着に敗れた。反撃を期すべく挑んだ今回の一戦。森秀師は「このハンデは重いと感じましたが、確実に力をつけていますね。1コーナーまでに頑張って押してくれたのが良かった」と鞍上の好騎乗を勝因に挙げた。
この勝利でサマー2000シリーズの首位に浮上したが、「もっと距離があった方がいい。夏は使ってきたので秋に備えたいと思います」と指揮官。シリーズ制覇は見送り、秋の大舞台を目指す構えだ。2つ目のタイトル奪取で改めて存在感を示した古豪は、強じんな体力とスタミナを武器に実りの秋へとつなげていく。
提供:デイリースポーツ