本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は日曜日に
札幌記念(GII)と
北九州記念(GIII)が行われます。その中から札幌競馬場で行われる
札幌記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
札幌記念における前走距離別成績を見ると、前走2000m組が4勝2着3回3着4回と良績を残しています。そのほかの距離では前走1600m組が2勝2着2回3着1回、前走2400m組が2勝2着1回3着1回となっています。
札幌記念は根幹距離と言われる2000mで行われます。前走距離別成績で述べた1600mも2400mも根幹距離に含まれますので、前走でそのカテゴリーを使っている事がアドバンテージになると考えられます。
続いては人気別の成績です。過去10年の
札幌記念では5番人気以内に支持された馬が9勝2着6回3着7回と圧倒していますので、人気馬を中心に考えるのが的中するための近道と言えそうです。ただし、過去10年の
札幌記念で1番人気に支持された馬の勝利はありません。
札幌記念はGIIの定量戦という事もあり、多くの実力馬が秋の大舞台を見据え出走してきます。当然、レースレベルは高くなり1番人気の馬に対してのマークも厳しくなります。それが過去10年の
札幌記念で1番人気の馬が勝てていない要因と言えるのではないでしょうか。
それでは早速ですが、今週の
札幌記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆海外で実績残す精鋭3頭
ウインマリリン 本馬は19年12月の新馬戦でデビューし翌年の
フローラS(GII)で重賞初制覇を飾ると、続く
オークス(GI)では後の三冠牝馬
デアリングタクトと接戦を演じ2着に好走。早い時期から素質の高さを示していました。その後は
日経賞(GII)や
オールカマー(GII)を制しており、牡馬相手にも全くヒケを取らない走りを見せています。昨年の
札幌記念では3着と好走し続く
エリザベス女王杯(GI)でも2着と結果を残しています。
昨年12月の
香港ヴァーズ(G1)では4角でほぼ最後方の位置取りから大外を回り、直線では怒涛の追い込みを決めて待望の
ビッグタイトルを獲得。今年で6歳になりましたが、キャリアを重ねながら着実に地力が強化されている印象を受けます。先述したように昨年の
札幌記念では3着でしたが、成長著しい今ならばそれ以上の結果も十分に可能ではないでしょうか。
ヒシイグアス これまでに重賞で3勝を挙げているように実力馬。GIタイトルは獲得していませんが、21年
香港C(G1)や22年
宝塚記念(GI)で2着に好走しているように高い能力を備えている事が分かります。今年で7歳となりますが、2月の
中山記念(GII)で優勝しているように能力の衰えは感じられません。
前走の
大阪杯(GI)では4番人気の支持を集めますが、見せ場なく7着に敗れています。ただ、これまでの実績からいくらGIだからと言ってここまで負けるような馬ではないと思われます。2走前の
中山記念が半年以上の休み明けで出走し勝っていますので、その反動が出た可能性は否めず参考外と言えるでしょうし、今回の巻き返しに期待したいところです。
プログノーシス 21年3月の未勝利戦でデビューし、経験馬相手に余力十分の内容で差し切り勝ちを収めます。2戦目はいきなり重賞の
毎日杯(GIII)に挑戦。後方から脚を使って3着と好走。この時の勝ち馬は後に
日本ダービー(GI)を勝つ事となる
シャフリヤール。2着には同じく
日本ダービーで4着に入った
グレートマジシャンでした。キャリア僅か1戦で世代トップクラスの馬と差のない競馬をするあたりが
プログノーシスのポテンシャルの高さを物語ります。
今年は
金鯱賞(GII)で重賞初制覇を飾ると、前走のクイーンエリザベス2世C(G1)では直線でスムーズさを欠く場面がありながらも2着と好走し本格化ムードが漂います。本馬はこれまでに日本国内で8戦しその内の7戦で上がり最速を記録しています。唯一上がり最速を記録出来なかったのは、先述した強敵相手だった
毎日杯のみです。その
毎日杯でも2位の上がりは使っていますので、堅実な末脚が本馬の武器と言えるでしょう。その武器を最大限に生かせる流れになればあっさりと勝っても不思議はありません。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!