◆第59回
札幌記念・G2(8月20日、札幌競馬場・芝2000メートル)
サマー2000シリーズ第4戦となる第59回
札幌記念・G2は20日、札幌競馬場の芝2000メートルで行われる。G1馬3頭を含む“スーパーG2”は、秋の主役の座へ各馬とも負けられない一戦だ。今年の
大阪杯勝ち馬、
ジャックドールは史上2頭目の連覇に挑む。
ジャックドールは昨年同様に函館で調整されている。黄金色に輝く馬体は遠くからでもすぐに分かるほど。今年は
大阪杯を制し、G1馬として
札幌記念に堂々の凱旋だ。
1週前の9日はWコースで5ハロン65秒9―12秒3。昨年の1週前が68秒2だから、より進化しているとも言える数字だ。騎乗した仲田助手が「前の馬に並ぶときの動きが良かった」と話したように、一瞬で先行馬を追い抜く圧巻の走り。「代謝が良くて、いい汗をかいている。9日の追い切りでほぼ仕上がりましたね」と昨年以上の順調さだ。
前走の
安田記念で初のマイルに挑戦。5着だったが直線半ばで一瞬、勝ったかと思える走りで0秒3差。「いい意味で自分を持っている馬。また2000メートルに延びるのも、何にも心配ありません」と同助手。また昨年の
札幌記念は管理する藤岡調教師が「馬場が悪くて消耗戦になった」と話すように、良発表でもタフな馬場だった。そんな中で
ソダシや
パンサラッサなどG1馬に完勝。距離や馬場状態、展開にも左右されず力を発揮する強さが、この馬の武器だ。
札幌記念連覇となれば、名牝
エアグルーヴ(97、98年)以来の史上2頭目の偉業となる。鞍上は同レース最多の8勝を誇るレジェンド
武豊。
大阪杯勝利の時から最大目標にしていた
天皇賞・秋(10月29日、東京・芝2000メートル)につなげるためにも負けられない。(山下 優)
スポーツ報知