◆第58回
北九州記念・G3(8月20日、小倉競馬場・芝1200メートル)
第58回
北九州記念・G3(同、小倉)は、近年好成績の牝馬に注目だ。
西の重賞も牝馬だ。
北九州記念は近10年で牝馬が6勝、2着5回、3着7回と馬券圏内30頭のうち18頭を占める。メンバー唯一の重賞2勝馬
モズメイメイ(牝3歳、栗東・音無厩舎)は前走の
葵Sで1200メートルに初挑戦。
ロケットスタートを決めて逃げ切った。
武豊が
札幌記念で
ジャックドールに騎乗するため、今回は松若が代打騎乗。音無調教師は「乗り役が替わるからね」とおどけつつ、すぐに「(松若)風馬はスタートが上手だから」とまな弟子に信頼を寄せた。
ここを走った後は放牧を挟み、
スプリンターズS(10月1日、中山)に直行する。トレーナーは「一戦一戦に全力投球する牝馬は間隔を空けた方がいい」と、同じローテーションで19年
スプリンターズS2着と健闘した
モズスーパーフレアに重ね合わせる。「まだ成長途上。古馬の一線級と戦うにはもっと幅が出てほしい」と楽観はしていないが、期待の裏返しだろう。
この日は雨が強まる中、栗東・坂路を63秒3―14秒2で駆け上がった。同馬を担当するのは、19年の
JRA賞最優秀短距離馬インディチャンプも手がけた内徳厩務員。松若と信頼の顔ぶれで今年3つ目のタイトルをつかめば、はっきりと短距離界の主役候補の座が見えてくる。(玉木 宏征)
スポーツ報知