今週は人生初となる北海道にやってきました。夏休みというわけではなく…
札幌記念の取材です。がぜん気合が入ります。
週前半は函館競馬場で調整する“裏函組”に
アタック。連覇を狙う
ジャックドールを筆頭に、メンバーは多士済々ですが、今回は巻き返しを期す“裏函リベンジャーズ”にスポットを当てたいと思います。
まず年明けの
中山金杯を制した
ラーグルフ。気になるのは9日の1週前追いでの5馬身遅れ。大丈夫なのか? 玉舎助手に話を聞いてみると、何と併せた相手は昨年のGIII
京阪杯覇者の
トウシンマカオ。一線級の短距離馬で、ましてや攻め馬は抜群に動くタイプということ。納得です。さらには「手応えほど時計は出ていないけど日曜(13日)の追い切りはいい感じでやってくれたからね。(水曜に相手に)抜かれて気合が入ったのかな」とのこと。
大阪杯11着からの巻き返しが期待できるコメントです。
次に注目するのは前走・
鳴尾記念で12着に敗れた
ソーヴァリアント。こちらは2戦2勝と相性のいい札幌10ハロンの舞台でリベンジを狙います。松浦助手は「先週しっかりやって体も締まってきました。動きも軽くなっていい時のパワフルさも出てきましたよ」。以前、ルメールが同馬の素質について「GI級」と評したように実力は確か。一方で「調教と実戦がリンクしない」と松浦助手も指摘するように課題は精神面。2戦連続1番人気での大敗はこの馬の弱点が出た形です。
そんな中、今回はハミを従来の二重に折れるタイプからリング型に替えるとのこと。この変更で集中力が増し、調教での走りが実戦でいかんなく発揮できれば…間違いなく勝負に絡める一頭でしょう。
人事を尽くして北の大地で復活を期す“裏函リベンジャーズ”から目が離せません。
(北海道初見参野郎・権藤時大)
東京スポーツ