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黒潮盃・S2」(16日、大井)
2番人気の
ヒーローコール(牡3歳、浦和・小久保)が正攻法の競馬で久々のタイトルを奪取。
ミックファイア不在のここでは力が違った。2着には1番人気で、米国遠征から帰国初戦となった
マンダリンヒーロー。3着に逃げた7番人気の
ウインドフレイバーが粘った。金沢から11戦11勝で挑んだ牝馬
ショウガタップリは3番人気に推されて6着だった。
世代王者のいないここは落とせない。春はナンバー2に甘んじた
ヒーローコールが、この夜は久々に主役になった。
スタート直後にステッキを落とすハプニング。それでも押して好位を取りにいき、
マンダリンヒーローと併走しての2、3番手。抜群の手応えで直線へ入ると、徐々に逃げる
ウインドフレイバーへ馬体を寄せて併せ馬の格好に。これをラスト100メートル手前でかわし、あとは両手綱をうまく操りながら、春無冠のうっぷんを晴らした。
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ミックファイア不在のここは負けられないと思っていたので、ホッとしました」と
森泰斗。絶対の自信を持って挑んだ
羽田盃で6馬身差2着。続く
東京ダービーでも再び6馬身差ちぎられた。古馬に挑んだ前走も10着。流れは最悪だった。しかも今回は他馬より重い別定58キロ。「前の的場さんをいい意味で目標に併せられたので、最後まで集中して走れました」と笑顔を見せたが「ステッキを落として焦ったよ。ズブい馬だったらヤバかった」と苦笑いだった。
次走は
戸塚記念(9月14日・川崎)へ。主戦は「まだまだ気持ちに余裕があるので伸びしろもある。どこかで(
ミックファイアに)リベンジしたい」ときっぱり言い切った。
提供:デイリースポーツ