3歳重賞「第57回黒潮盃(S2)」が16日、大井競馬場で行われた。2番人気のヒーローコールが直線2番手から抜け出し優勝、3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

　「(3冠馬)ミックファイアが不在のここは負けられないと思っていた」。マンダリンヒーローを1馬身3/4差振り切った勝利に森は満足そうな表情を浮かべた。好スタートから出していって外の2番手を確保。ウインドフレイバーの逃げを徹底マークするように流れに乗った。仕掛けていったのが3コーナー過ぎ。直線を向いてウインドの外に馬体を並べると2頭の併せ馬。残り100メートルで競り落とすとノーステッキのまま手綱をしごいてVゴールに飛び込んだ。

　「前走のように、もまれる競馬だとまだ力が出せないので前のいいポジションが取れたのが大きかった。勝ててホッとした。まだ気持ちに余裕がある馬なので伸びしろも大きいと思う」と森は今後の飛躍に視線を向けた。「次走は戸塚記念(9月14日、川崎)」と小久保師が明言。重賞連覇を手土産に3冠馬に挑戦状を叩きつけるつもりだ。

　◆ヒーローコール　父ホッコータルマエ　母アインライツ(母の父ティンバーカントリー)　牡3歳　浦和・小久保智厩舎　馬主・山口裕介氏　生産者・北海道新ひだか町の坂本春雄氏　戦績13戦7勝(南関東12戦7勝)　総獲得賞金9847万3000円。

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