「北九州記念・Ｇ３」（２０日、小倉）

　白毛馬ソダシの全妹ママコチャは１６日、栗東坂路で単走。馬なりながらシャープに伸び、好調をアピールした。安土城Ｓでオープン初勝利を飾った勢いそのままに、初の６Ｆ戦でタイトル奪取を狙う。

　ママコチャが栗東坂路で弾んだ。台風７号の影響で下がぬかるみ、良好な馬場状態とは言えない中で臨んだ最終追い。単走で手綱を押さえたまま、スピードアップすると最後まで脚色は衰えることなく４Ｆ５３秒３-３８秒１-１２秒１。池江師は「馬なりで追いました。順調に調整はできていますよ。先週の動きが良かったし、この中間は折り合いをテーマにやってきました」と満足そうに振り返った。

　父はクロフネ。全姉には桜花賞を含むＧ１・３勝の白毛馬ソダシがいる。毛色こそ違うが、デビュー時から比較されながら地道に力を付けてきた。充実ぶりが伝わったのが前走の安土城Ｓ。３馬身差で快勝したその舞台でマークしたのは、芝１４００メートルのＪＲＡタイレコードとなる１分１９秒０。非凡なスビードを示しての６Ｆ戦初挑戦だ。

　「１４００メートル戦でもハミをかんでいってしまう馬です。だからもともと６Ｆ戦へ使いたい気持ちはあった」と指揮官は１Ｆの距離短縮をプラスに捉える。勝てばスプリンターズＳの有力候補へと躍り出る戦い。その先には、ソダシとの対戦も現実味を帯びてくる。「馬体もメンタルも成長した感じ」と師。偉大なる姉を追うべく、充実期に入った４歳馬が夏の電撃王を目指す。

提供：デイリースポーツ