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【北九州記念】ジャスパークローネ重賞連勝 森秀師“管理馬取り違え”の汚名返上

デイリースポーツ
  • 2023年08月21日(月) 06時00分
 「北九州記念・G3」(20日、小倉)

 5番人気のジャスパークローネが、快速ぶりをいかんなく発揮して重賞連勝を果たした。これでサマースプリントシリーズのポイント争いも断然トップに。夏の勢いに乗って、秋の主役も奪い取る構えだ。2着に1番人気のママコチャ、3着には9番人気のストーンリッジが入った。

 勢いは止まらない。前走CBC賞を逃げ切った5番人気ジャスパークローネが、真夏の小倉でも鮮やかな逃走劇を披露。持ち味を存分に発揮して2つ目の重賞ゲットを果たし、サマースプリントシリーズ王者の座も力強くたぐり寄せた。

 抜群のスタートから一気にハナへ。団野は「いいスタートを切れましたし、最初の1F、コーナーまでのアプローチがすごく良かったです。あの時点で、これならいい競馬ができそうだと思いました」と勝因を挙げる。その言葉通り、リズム良く運ぶと、最後も後続を突き放す勢いでゴールを駆け抜けた。「気分良く行かせた方が持ち味の生きる馬なので、あまりペースのことは気にせずに馬とのコンタクトだけを大事にしました。重賞を連勝できる、すごく力があるところを見せてくれました」をパートナーをたたえた。

 森秀師は小倉記念エヒト)に続いて2週連続の重賞V。「ジョッキーがうまく乗ってくれました。出脚が速いから他の馬が諦めていましたね。単騎で行ければ強い」と振り返る。前日、新潟3Rで管理馬の取り違えにより過怠金50万円を科せられた指揮官だが、汚名を返上する白星となった。

 今後について、トレーナーは「大丈夫ならスプリンターズS(10月1日・中山)へ」と見通しを語った。「でも、G1へ行ったらセントウルS組もいますし、ウチにもジャングロがいますからね」と続けたが、どんな強敵がいようともファイスタイルは変わらない。伸びしろ十分のスピードスター。秋の大舞台の見据えるその背に、大きく風が吹いた。

提供:デイリースポーツ

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