「
北九州記念・G3」(20日、小倉)
5番人気の
ジャスパークローネが、快速ぶりをいかんなく発揮して重賞連勝を果たした。これでサ
マースプリントシリーズのポイント争いも断然トップに。夏の勢いに乗って、秋の主役も奪い取る構えだ。2着に1番人気の
ママコチャ、3着には9番人気の
ストーンリッジが入った。
勢いは止まらない。前走
CBC賞を逃げ切った5番人気
ジャスパークローネが、真夏の小倉でも鮮やかな逃走劇を披露。持ち味を存分に発揮して2つ目の重賞ゲットを果たし、サ
マースプリントシリーズ王者の座も力強くたぐり寄せた。
抜群のスタートから一気にハナへ。団野は「いいスタートを切れましたし、最初の1F、コーナーまでのアプローチがすごく良かったです。あの時点で、これならいい競馬ができそうだと思いました」と勝因を挙げる。その言葉通り、リズム良く運ぶと、最後も後続を突き放す勢いでゴールを駆け抜けた。「気分良く行かせた方が持ち味の生きる馬なので、あまりペースのことは気にせずに馬とのコンタクトだけを大事にしました。重賞を連勝できる、すごく力があるところを見せてくれました」をパートナーをたたえた。
森秀師は
小倉記念(
エヒト)に続いて2週連続の重賞V。「ジョッキーがうまく乗ってくれました。出脚が速いから他の馬が諦めていましたね。単騎で行ければ強い」と振り返る。前日、新潟3Rで管理馬の取り違えにより過怠金50万円を科せられた指揮官だが、汚名を返上する白星となった。
今後について、トレーナーは「大丈夫なら
スプリンターズS(10月1日・中山)へ」と見通しを語った。「でも、G1へ行ったら
セントウルS組もいますし、ウチにも
ジャングロがいますからね」と続けたが、どんな強敵がいようともファイト
スタイルは変わらない。伸びしろ十分のスピードスター。秋の大舞台の見据えるその背に、大きく風が吹いた。
提供:デイリースポーツ