第20回
スパーキングサマーカップ・SIIIが8月23日、
川崎競馬場の1600mで行われる。夏の地方マイル王決定戦に集ったのは14頭(南関東11、他地区3)。
実績から注目は船橋から参戦する
スマイルウィ。休養明けの一戦に、連覇を狙って同じマイル重賞の
サンタアニタトロフィーも視野に入れていたが、ハンデ戦なことを考慮し別定のこちらを選択。それでも58kgを背負うが、昨年の
サンタアニタトロフィーを同斤量で制していることから不安はない。また、前走の
さきたま杯・JpnIIは2着。勝ったのは昨年のNAR
グランプリ年度代表馬の
イグナイターで、それを相手に0秒1差に踏ん貼ったのは力がある証拠だ。3か月ぶりの実戦だが、地方馬同士なら力が違う。
大井から参戦の
タイムフライヤーは、
JRA所属時に、
ホープフルS、
エルムSを制覇した実力馬。地方転向後は勝ち味にこそ遅いが、前走の
サンタアニタトロフィーはR.
クアトロ騎手と初コンビで参戦。不利な大外枠からのスタートも、直線後方から一気に脚を伸ばし3着と見せ場を作った。初の川崎参戦だが、
村上頼章調教師は「盛岡も経験しているし、左回りは問題ないはず。
JRAでビッグレースも勝ってきただけあって、いい馬。一度エンジンがかかれば伸びるし、展開が向けば」と期待している。
同じく大井の
荒山勝徳厩舎は2頭出しで挑む。
コパノジャッキーは前走、川崎で行われた2000m戦の橘オープンを勝利と、勢いに乗っての重賞参戦。距離短縮でベストの1600m戦となるのは歓迎だ。「川崎とは相性がいいからね」と荒山調教師も期待している。また、もう1頭の
リンゾウチャネルは目下2連勝。前走は、ここへの
トライアルを制しており7歳でも衰えは皆無だ。乗り難しさはあるが、すんなりなら怖い相手と言える。
川崎の
内田勝義厩舎も2頭出し。
ファルコンビークは前走、連覇を目指した
川崎マイラーズで8着と無念の結果だったが、3か月の休養を取り立て直された。
アイアムレジェンドは距離短縮に課題はあるが、同時期に金沢で行われるイヌワシ賞を連覇と、この時期に調子を上げるタイプだけに軽視は禁物だ。
また、19年
全日本2歳優駿の覇者・
ヴァケーションが参戦。岩手所属として古巣に戻っての一戦でどんな走りを見せるかも注目だ。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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