「新潟2歳S・G3」(27日、新潟)
今回と同じ新潟芝マイルの新馬戦で抜群の切れ味を発揮した
クリーンエアが、無傷2連勝でのタイトル奪取を狙う。管理する上原博師は00年
ダイワルージュ、05年
ショウナンタキオンで同タイトル2勝と相性は良好だ。今回は06年
マイネルーチェで鼻差2着と涙をのんだ大野とタッグ。17年の時を経て、雪辱戦に挑む。
新潟外回りコースで求められるのは『切れ味』-。同舞台の新馬戦で初陣を迎えた
クリーンエアは、好位追走から残り1Fで外へ持ち出すとググッと加速し、目の覚めるような末脚をさく裂させて快勝。今回への予行演習として文句なしの
ステップを踏んできた。
パートナーの大野も極上の切れ味に目を丸くする。「返し馬の感触は良かったけど、調教ではあそこまでの感じではなかった」と振り返る。マークした上がりは3F33秒8。舞台が舞台だけに、字面だけで目立つものではないが、「最後の反応は良かった」という鞍上の言葉どおり、ラスト1Fの瞬発力は数字以上にインパクトがあった。
大野が上原博厩舎の所属馬で、このレースに挑むのは2回目。前回はデビュー2年目の06年に
マイネルーチェとコンビを組んで2着だった。11番人気の伏兵を見事にエスコートするも、
ゴールドアグリとの激しいたたき合いの末、鼻差の惜敗。「悔しい思いをしました。リベンジしたいですね」とVへ意欲をのぞかせる。
重賞で相手が一気に強化される点について、鞍上は「ペースは違ってくるだろうし、その中でうまく脚をためられるかですね」とポイントを挙げつつ、「新潟は合っている。あとはリズム良く行ければ、いい走りができると思います」と力を込める。17年の時を経て、再び上原博師&大野がタッグを結成。“今度こそ”の強い気持ちで頂点奪取を狙う。
提供:デイリースポーツ