先週も小倉2歳S(9月3日・小倉芝1200m)に向けての追い切りで紹介した
ビッグドリーム(栗東・
西園正都厩舎)。今朝24日も先週と同じパートナー、全兄
ビッグシーザーとCWでの併せ馬を行っている。
今朝は
幸英明騎手が跨り、朝一番のCWへ2頭一緒のタイミングで入場。1コーナーへ入っていくキャンターから兄が外、弟が内という並走状態で2コーナーを抜けて、向正面へ入っていく。馬場の入りから馬体が寄っていたこともあってか、向正面に入った時点では速いラップを刻んでいく。
3コーナー付近では前方を走っていた他厩舎の追い切りを次々と追い抜いていく形。私の手持ちの
ストップウォッチで計測したタイムを見ると「これは速い」というペース。ただ、2頭にとっては良いリズムで走ることができているという感じだった。
最後の直線に向くと手応えはほぼ互角に思えたが、ラスト1F標識手前で追い比べになると、
ビッグドリームの方が優勢。半馬身くらい遅れたところで
ビッグシーザーも食い下がろうと差を詰めていくが、ゴール手前100mのあたりでは再び
ビッグドリームが前に出て、結果的に半馬身は先着したように見えた。
ビッグドリームの時計は6F77.1-5F63.2-4F50.1-3F37.3-2F24.6-1F12.7秒。ジョッキーが跨り、内を回ったこともあるだろうが、まだ脚色に余裕がある中でこの時計、併せ先着は立派の一言。ちょうどこの併せ馬が6F標識を過ぎるところで雨が強くなり、非常に走りにくい状況だったと思うが、そういった場面でも集中して走ることができる精神力も評価できる。
(取材・文:井内利彰)