8月26日(土)、27日(日)に札幌競馬場で行われる
ワールドオールスタージョッキーズ。
中央競馬所属騎手に加えて、
地方競馬や海外から選ばれた騎手14名により腕比べが行われる。海外からは世界的名手J.モレイラ騎手や昨年の
凱旋門賞ジョッキーであるL.モリス騎手などが参戦するが、本稿では女性ジョッキーのマリー・
ヴェロン騎手をご紹介したい。
M.
ヴェロン騎手は1999年2月8日生まれ、フランス・リヨン出身。今年は434戦41勝で、リーディング14位に付けている。
幼少期に家族と競馬場に行ったことがきっかけで競馬に興味を持ち、ポニー乗馬を開始。その後、12歳からは
ベルナール・グドー厩舎で経験を積み、競馬学校に進んだ。16年10月に名伯楽アラン・ドゥロワイエデュプレ調教師のもとでデビューを果たすが、騎乗機会を求めて現在のジャンピエール・ゴーヴァン厩舎に移籍。17年9月に待望の初勝利を挙げ、同年には44戦4勝の成績を残す。
続く18年は1日3勝を記録するなど、前年から大きく勝ち星を伸ばす42勝でリーディング35位に急浮上。19年も40勝を挙げる活躍で32位と女性騎手の中で徐々に頭角を現す。そして迎えた20年は飛躍の一年となり、
M.ミシェル騎手が樹立した女性騎手の年間最多勝記録(72勝)を大きく塗り替える84勝。最終的にはリーディング7位に躍進し、女性騎手として初のトップ10入りという快挙となった。
20年8月からタッグを組んでいる
イレジン(
Iresine)は自身の代表馬だ。21年6月にラクープ賞(仏G3)を制して人馬ともに重賞初制覇を果たすと、22年にはロワイヤル
オーク賞を勝利して初のG1タイトルを獲得。女性騎手による仏G1制覇は3例目の快挙でフランス人では初のことだった。なお、同馬とは今年4月のガネー賞で2つ目のG1タイトルを手にしている。
今回が日本での初騎乗。
ヴェロン騎手は「日本の競馬は、
オーストラリアやアメリカの競馬と同じように、とても素晴らしい競馬であるというイメージを持っています。今回、
ワールドオールスタージョッキーズに出場できることを本当に誇りに思いますし、日本での騎乗を通じて貴重な経験ができることを楽しみにしています」と意気込みを語った。
(コメントは
JRAのホームページより)