26、27日に札幌競馬場で開催される「2023
ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」に初出場するウンベルト・
リスポリ騎手(34)=イ
タリア=が24日、札幌競馬場を視察し、優勝に意気込みを見せた。
午前10時過ぎ、札幌競馬場に姿を見せたリスポリは芝コースを1周。気温30度超えるなか、途中で上着を脱いで短パン、Tシャツ姿になると、汗をぬぐいながら熱心に馬場をチェックした。暑さについては「
ベリーホット」とお手上げの様子だったが、馬場状態は「少し荒れているという感想。このコンディションでできることをやりたい」と入念に事前チェックを終えた。
日本での騎乗は9年ぶり。これまで3度短期免許を取得し、
キンシャサノキセキで制した11年
高松宮記念を含め、通算40勝を挙げている。札幌は初騎乗だが、競馬ゲーム「ギャロップレーサー」のファン。「何度も(ゲーム機の)プレイ
ステーションで乗っているから大丈夫」と笑顔で胸を張った。
第3戦では、
キンシャサノキセキ産駒の
バライロノキセキに騎乗することが決定。父について「コントロールが簡単じゃない馬だった」と振り返りつつ、「(
バライロノキセキは)お父さんより落ち着いている馬だと期待している」と場を和ませた。
イ
タリア出身で19年から米国を主戦場に、欧州でもG1勝利を重ねている名手。海外での日本馬の快進撃は当然知っており、日本競馬を「ワールドワイドで一目置かれている」と高評価する。「ここでの出会いがいい方向につながり、ブ
リーダーズCなどで日本の馬に騎乗できたら」。大きな夢を胸に、闘志を燃やした。(水納 愛美)
◆WASJ 87年にワールド
スーパージョッキーズシリーズとして始まり、15年から現在の名称で夏の札幌開催で行われている。各騎手の騎乗馬は、ハンデキャッパーによるA〜D評価をもとに公平になるよう振り分けられる。全4戦で個人戦(1位賞金300万円およびトロフィー)と、
JRA選抜とWAS選抜(外国騎手・
地方競馬代表)による団体戦(優勝チームに賞品)を行う。
スポーツ報知