競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
全国的に厳しい暑さがまだまだ続きそう。北海道も今週は相当暑かったようで、現地の人から『泣き』が聞こえてきました。そんななか、25日まで行われたサマーセール。朝から晩まで計5日間、全て参加するのは非常に体力が必要になります。暑さまでついてきて、参加者の悲鳴が聞こえてきそうですね。それでもセールは盛況だったようで、本当に馬が売れる時代になりました。今回もなかなか買いたい馬が買えないと嘆く調教師の愚痴も聞こえてきます。人馬のいい出会いがあることを願っています。
20日の新潟芝1800m新馬は、17年ヴィクトリアM覇者
アドマイヤリードの半妹にあたる
アドマイヤベル(牝、加藤征、
母ベルアリュール2)が勝利。出負けして後方からになりましたが、直線でしっかり伸びて接戦をものにしました。
今年の2歳戦で活躍馬が目立つ
スワーヴリチャード産駒がまた1頭、勝ち上がりました。先週終了時点で、勝ち上がりが9頭で計10勝。まだ30頭しかデビューしていないのに、この成績ですからね。サマーセールでも上場した馬は売れており、評価がうなぎ上り。先々まで楽しみです。なお、次走は未定。
20日の新潟芝1600m未勝利は
キャットファイト(牝、上原博、父ディ
スクリートキャット、
母フラマブル)がV。こちらは
ボンドガールが勝った6月東京新馬戦の6着馬で、2着
チェルヴィニア、3着
コラソンビート、4着
マスクオールウィンも勝ち上がっており、5着
アンジュグルーヴの次走も頭差2着でした。さらに勝ち上がりは増えていきそうで、『伝説の新馬戦』になる可能性も。また、このレースで一緒に走った面々が重賞で再戦する日もそれほど遠くはないでしょう。
さて、9月デビュー予定組の情報を。近親に
マリアライト、
ダンビュライトなど活躍馬がズラリと並ぶ
マーシャルポイント(牡、木村、父
エピファネイア、
母トリプライト)は美浦で順調に調整中。9月16日の中山5R(芝1800m)でのデビューを目指している。
伯父に
サトノダイヤモンドを持つ
フォルラニーニ(牡、手塚、父
エピファネイア、
母リナーテ)は9月9日の中山5R(芝2000m)を予定。馬体重は490キロほど。
デビュー2連勝で16年ファンタジーSを制した
ミスエルテなど、姉が堅実に走っている
ミアネーロ(牝、林、父
ドゥラメンテ、
母ミスエーニョ)は9月23日の中山5R(芝1600m)を目標に調整を進めていく。(馬サブロー美浦支局・木村拓人)
提供:デイリースポーツ