いよいよ、夏競馬の最終週。新潟では3鞍のメイクデビューが組まれている。土曜日の芝2000mと日曜日の芝1800mには東西の血統馬がスタンバイしており、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【9月2日(土) 新潟芝2000m】
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モスクロッサー(牡、
父ハーツクライ、
母クリスプ、美浦・
国枝栄厩舎)
母は米G1・サンタ
アニタオークスの勝ち馬。4歳上の半兄に
ダノンファラオ(
ジャパンダートダービーなどダート重賞3勝)がいる。ひと追いごとに時計を詰めてきており、ここ2週はウッドチップコースでラスト2Fを11秒台でまとめている。「水準には動けている。まだまだ変わってくると思う。体つきからも長めの距離が合いそうです」と
国枝栄調教師。鞍上は
川田将雅騎手が予定されている。
【9月3日(日) 新潟芝1800m】
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コンドライト(牡、父
ドゥラメンテ、
母アエロリット、美浦・
菊沢隆徳厩舎)
クロフネ産駒の母は
NHKマイルCの勝ち馬。この馬が初仔になる。毎週、順調に追い切りの本数を積み重ねており、ここ2週はウッドチップコースでラスト1F11秒台をマーク。3頭併せの外や内など色々なパターンを覚えさせている。「まだ緩いけど、しっかりと動けている。体力があるし、すごく優秀。本当に良くなるのは先だと思うけど、何の問題もなく進めてこられた。楽しみにしています」と
菊沢隆徳調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
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ロクシアス(牡、父
エピファネイア、
母レトII、美浦・
国枝栄厩舎)
牝系からは
Shiva(タタソールズゴールドC)、
Ulysses(
エクリプスS、
英インターナショナルS)、
Cloth Of Stars(ガネー賞)、
Main Sequence(
BCターフなど米G1を4勝)など欧米のG1馬が出ている。先週の追い切りはウッドチップコースで6F81.9-65.4-50.7-37.1-24.1-12.1の好時計をマーク。デビュー勝ちした
エリカリーシャンと互角に動けており、ひと追い毎に時計を詰めてきた。鞍上は
菅原明良騎手が予定されている。
【9月3日(日) 新潟芝1400m】
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シアブリス(牝、父
エピファネイア、
母ブリスフルデイズ、美浦・
黒岩陽一厩舎)
キングカメハメハ産駒の母はダート1400mで1勝。伯父に
ウォータクティクス(
アンタレスS)、
キタサンアミーゴ(
小倉記念2着)、
ハッピーモーメント(
目黒記念3着)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの最内に並ばせ、ラスト1F11.5をマーク。
新潟2歳Sを制した
アスコリピチェーノを相手に互角の動きを見せている。「小柄な牝馬だけど、力強さがある。気性的には短い距離に向きそう。だいぶ折り合い面も良くなってきているし、まだまだ成長力がありそうです」と
黒岩陽一調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)