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小倉2歳S・G3」(9月3日、小倉)
ラ
イバルたちを6馬身突き放す圧勝劇で鮮烈デビューを飾った
ビッグドリームが、デビュー2連勝で重賞タイトル奪取を狙う。
発馬こそ特別速くはなかったものの、すぐさま二の脚を利かせて2番手へ。直線では少し仕掛けられると力強く脚を伸ばし、2着馬との競り合いを制した。厩舎には未勝利戦勝ちから破竹の4連勝を決め、続く葵Sで3着と、才能を開花させている1歳上の兄
ビッグシーザーがいるが、西園正師の「同時期の
ビッグシーザーよりも能力は上」という戦前の評価を確信へと変えた。
24日の栗東CWの1週前追い切りは、6F77秒1-50秒2-12秒7と非凡なタイムをたたき出し、好調をアピール。西園助手は「馬場が悪い中でも動けている。なかなか出る時計じゃないからね」と好感触を口にする。「放牧から4週間前に帰厩しましたが、夏バテもせず状態は良くなっている。どんな競馬でもできますし、自分の力を出してくれれば」と自信をのぞかせた。
20年覇者が
メイケイエール、翌年が
ナムラクレアと、多くの活躍馬を輩出している夏の小倉2歳王者決定戦。メンバー随一のスピードを持つ素質馬が、まずは出世レースをものにしてみせる。
提供:デイリースポーツ