異色の
アイドルホース・
メロディーレーン(牝7、栗東・
森田直行厩舎)が丹頂S(3歳上・OP・芝2600m)で勝利を目指す。
メロディーレーンは父
オルフェーヴル、
母メーヴェ、母の
父Motivatorの血統。半弟に昨年の
JRA最優秀4歳以上牡馬に選出された
タイトルホルダーがいる。
馬体は非常に小柄だがスタミナはたっぷり。19年9月の3歳上1勝クラスを338kgで制し、
JRAの最少馬体重勝利記録を樹立。同年の
菊花賞(GI)にも出走し、後方から上がり最速タイの脚を使って牡馬を相手に5着入線と大健闘した。この時は馬体重340kgで斤量55kg。仮に1着
ワールドプレミアで例えると、484kgの体で約78kgを支えているのと同じことになる。彼女は小さな体で、重い斤量を背負い、見せ場を作ったのだ。
今年8月の
札幌日経OPは残念ながら抽選で除外。週末の丹頂Sは昨年にケガで回避した舞台ということもあり、念願の出走となる。思い返せば、12年の同レースを制したのは
母メーヴェ。ゆかりの舞台&得意の長距離戦で、彼女が先頭でゴールを駆け抜けるところを見届けたい。