高田潤騎手=栗東・フリー=をはじめ、栗東所属の
JRAジョッキー12人が8月29日、滋賀県大津市の児童養護施設「小鳩の家」を訪問した。
2009年に始まった訪問だが、コ
ロナ禍で4年ぶりの開催。お祭りの縁日のように焼きそば、フランクフルト、たこせん、かき氷、いちご飴、りんご飴、ぶどう飴、みるくせんべいなどを児童に振る舞った。他に
ピカピカすくいやお菓子のプレゼントもあり、約40人の子供たちと職員15人が楽しい時間を過ごした。
発起人の高田は「子供たちが楽しみにしてくれていると聞いていましたが、ここ数年、コ
ロナ禍で『まだ難しい』というやり取りをしていました。やっと世間的にも開催できて、とてもうれしく思います。今年は女性ジョッキーも初めて参加してくれてます。子供たちはおもちゃとかよりも、人とのぬくもりを求めています。一緒に焼きそばを食べたり、花火をしたり楽しみたい」と自分たちも元気をもらっている様子。自身は昨年12月3日の中山8Rで
メイショウアルトに騎乗した際に落馬し、第一、第二頸椎を骨折する大けがを負って休業している。この日は一時退院ながら走り回って準備しており、順調に回復している様子だ。「10月から調教に復帰できれば」と説明し、12月の実戦復帰を目標にしている。
騎手全員が着用しているTシャツは「We are all different We are all wonderful」と書かれており、
今村聖奈騎手がデザインした。100枚限定で販売すると完売し、売り上げ金は施設に寄付された。今村は「潤さん(高田騎手)からお話をもらって、大変光栄でした。もともと絵を描くのはメッチャ好きなんです(笑い)。小鳩の家ということで、鳩と平和をイメージしてデザインしました。大きく育ってほしいという意味を込めてつくれたと思います。いい思い出になります」と爽やかな笑顔を見せた。
山田宗寛施設長は「ここでは、様々な事情で家で暮らせなくなった子供たちが生活しています。花火も含めて、ここまで準備してくれるボランティアの方々はいません。参加型で、子供も一緒に楽しめます」と感激の様子だった。
スポーツ報知