「
小倉2歳S・G3」(9月3日、小倉)
舞台変わりはむしろ大歓迎だ。デビュー2戦目の中京6F戦を5馬身差の快勝で飾った
アスクワンタイム。全兄
ファンタジストは18年の当レース、全姉の
ボンボヤージは22年の
北九州記念を制すなど、小倉千二巧者の血が流れる。
厩舎の先輩でもある兄姉の背中を知る前原助手は「この血統はスピードと器用さがありますね。そこが小倉との相性の良さにつながっている」と証言する。「オンとオフがしっかりしてるところや乗り味。きょうだいの中でも一番似ています」と
ファンタジストの姿と重ね、兄弟制覇への期待を込める。
新馬戦は2着に敗れたが、2戦目は時計も大幅に詰めて楽勝。キャリアは浅いが、確かな成長力も示した。「デビュー戦は体の芯が入っていない感じで心配でしたが、それでも2着。やっぱり能力は高いと。前走に関しては一度使ったことで芯が入った。体の使い方も上手になってきました」と同助手は頼もしそうにほほ笑む。兄姉に続き才能開花といきたい。
提供:デイリースポーツ