「
札幌2歳S・G3」(9月2日、札幌)
ソダシ、
ジオグリフと過去3年の勝ち馬から2頭のクラシックホースが誕生し、近年存在感を増してきている一戦で、
セットアップが初の重賞獲りに挑む。同舞台での前走を好時計で逃げ切りV。中1週で迎える今回も迷いはない。
ついて来られるなら、来てみろ。
セットアップの前走はそんな声が聞こえてきそうな、迷いのない逃げだった。前半5Fを60秒9でまとめると、後続に1馬身半差をつけて華麗に逃げ切った。勝ち時計は1分48秒5。過去10年の
札幌2歳Sの勝ち時計で見れば、2番目に該当する速さだ。
同馬の最良点を千島助手は「競馬に行って気持ちが前向きなところ」と評価する。デビュー2戦目で持ち味が存分に生きた。
初陣は7月の函館。
ソダシの半弟
カルパ、素質馬
レガレイラと評判馬のそろった注目の一戦だった。好発から積極的な逃げを打ち、直線ではセーフティーリード。だが、残り50メートルで
レガレイラにかわされて2着に終わった。千島助手も「初戦は普通なら押し切れていた。勝った馬が強かった」と振り返る。
前走から中1週だが、好調を維持している。「もともとしっかりした動きができる馬で、完成度は高いタイプ。気持ちが強い馬だけど、競馬を使ってイレ込んでいる感じではない」。同助手は精神面の落ち着きにも好感触を得ている。
顔ぶれを見ると、先行して勝ち上がってきた同型が多い。それでも同助手は「今回も自分の競馬に徹して」と迷いはない。
スタイルを貫き、初タイトルをつかむ。
提供:デイリースポーツ