「第1回
ルーキーズサマーカップ・S3」(30日、浦和)
圧巻の強さだ。1番人気の
アムクラージュ(牡2歳、浦和・藤原智)が、3連勝で南関東世代初の重賞ウイナーとなった。「
鎌倉記念・S2」(10月11日・川崎)の優先出走権もゲット。2着には後方から6番人気の
ビッグショータイムが突っ込み、3着には3番人気の
ポッドマーフィーが入った。
モノが違った。地元生え抜きの
アムクラージュが楽々と初代チャンプに就いた。
大外枠から果敢に2番手に付けると、逃げた
ライゾマティクスを終始、射程圏に入れながらの競馬。抑え切れないとばかりに、これを3コーナー手前で馬なりのままでかわし去ると、あとは独壇場。最後は手綱を抑える余裕の5馬身差。3連勝で単勝1・5倍に応えた。
汗を拭いながら、
山崎誠士は「理想通りのいいところに付けられました。仕掛けが早いかなと思ったけど、馬が強かったですね」と満面の笑み。「まだまだ緩いし、まだまだ遊びながら走っている。距離はもっとあった方がいいです。楽しみな馬ですね」と底知れない可能性に胸躍らせた。
藤原智行師も「地元の生え抜きで勝てたのもうれしいし、うちは
スピーディキック(牝4歳=重賞V8)だけじゃないところを見せられたのも良かった」と笑顔。
次走は権利を取った
鎌倉記念へ。その先には暮れの全日本2歳優駿(12月13日・川崎)という大きな目標を掲げた。来年は変革の年。JRA勢を相手にするクラシック戦線が待っている。記念すべき年に、堂々の主役として臨む覚悟だ。
提供:デイリースポーツ