「
新潟記念・G3」(9月3日、新潟)
重賞初制覇を狙う
サリエラが30日、新潟ダートで最終調整。3頭併せで併入ながらも、文句なしの動きを見せた。今回は放牧先からトレセンを経由せず、18日に直接新潟入り。秋の大舞台を見据え、G1馬
サリオスを兄に持つ素質馬が本格化への糸口となる初タイトルをつかむ。
薄暗い新潟のダートコースで白い
シャドーロールが躍動した。
サリエラが3頭併せを決行。向正面からスタートし、
ルージュスエルテ(2歳未勝利)と
サトノトルネード(3歳1勝クラス)の間で3頭縦列の形に。4角で馬体を合わせると、馬なりのまま3頭の真ん中で併入した。タイムは5F68秒9-38秒7-12秒2。前駆は柔らかく沈み、背中のバネをしなやかに利かせた文句なしの動きを披露した。
見届けた国枝師は「この(暑い)気候も考えて、少し抑えめで。中に入ってしっかり動いているよ」。放牧先のノーザン
ファーム天栄(福島県)から18日に新潟競馬場へ直接入厩。順調に乗り込まれており、仕上がりに自信を見せた。
1番人気に推された
目黒記念は3着。「外枠もあって、コーナーで少しロスもあったね。しっかり走っているけれど、勝ち馬がうまく立ち回ったということじゃないかな」と指揮官は振り返る。敗れながら能力の高さもうかがえたレースで「重賞にはまだ届いていないけれど、もっと大きなところに行くと思う馬。ここを
ステップに頑張ってほしい」と期待を語る。
23年秋は
凱旋門賞にも予備登録しているが、「牝馬同士で
エリザベス女王杯(11月12日・京都)とかじゃないかなぁ」とトレーナーは国内でG1を目指す方針を示唆した。ここが足掛かり。始動戦でも内容が問われる一戦になる。
提供:デイリースポーツ