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札幌2歳S追い切り(8月30日、札幌競馬場)
週末3重賞の追い切りが30日、東西トレセンなどで行われた。第58回
札幌2歳S(9月2日、札幌)は
ガイアメンテが、コンビを組む
武豊騎手の手綱で上々の動きを見せた。
レジェンドもぞっこんの動きだ。札幌・芝コース。
ガイアメンテは
武豊を背に、同じく
札幌2歳Sに向かう
ウールデュボヌールと併せた。2馬身追走から大きなス
トライドでぐいぐい加速すると、外に持ち出した直線も持ったままで抜群の反応を示し、僚馬を圧倒。5ハロン65秒6―11秒4をマークし、楽に併入に持ち込んだ。鞍上は「相変わらずいい動きでいい馬。スピードに乗っている時の走りは古馬みたい。乗っていて気持ちがいい」と、次々と賛辞を並べた。
大物ぶりは初戦で証明済みだ。2番手から楽に抜け出し、最後までノーステッキで2馬身差をつける完勝。4角では逆手前で走るなどまだ若さもあるが、そのぶん、伸びしろは大きい。鞍上は「パドックで見た時にいい馬だと思ったけど、またがった時も競馬でもそうだった。素質を感じたよね」と手応えを伝える。
54歳の名手にとっても、充実の夏の集大成だ。今年は7月以降、函館と札幌でフル参戦。
セキフウで制した
エルムSなど19勝を挙げ、夏の北海道リーディングで3位につけている。「今年は(デビュー以降)初めてぐらいフルに北海道にいたからね。この馬にも将来を感じた。先の話になるけど、勝てばG1も見えてくる。この馬で夏を締めくくりたいね」。管理する須貝厩舎も7勝を挙げ札幌リーディング首位。出世レースを制し、実りの秋へ向かう態勢は整っている。(松末 守司)
スポーツ報知