フランスの競馬統括機関「フランスギャロ」は29日、9月1日から施行される新たなムチの使用ルールについて発表した。騎手がムチを9回以上使用した馬は失格となり、該当レースの払戻し前に公表される。
今月10日時点で、9回以上鞭を使用した馬の失格についてはすでに発表されていたが、今回はムチ使用の超過回数および違反回数によって、どの程度の制裁になるかが示された格好だ。
フランスでは今年5月からムチの使用回数が最大4回に制限されており、今回の決定によりムチ乱用の抑止力強化を狙う。
近年、ヨーロッパではムチの使用制限について厳格化する流れがあり、先月、イギリス・
アスコット競馬場で行われた
キングジョージ6世&
クイーンエリザベスS(英G1)では、1着のJ.クロウ
リー騎手がムチを9回使用したとして20日間の騎乗停止と、1万
ポンド(約187万円)の罰金が課されていた。