31日、
佐賀競馬場(曇・良)で行われたダート
グレード競走、第23回
サマーチャンピオン(ダート1400m)は
JRAの4番人気
サンライズホークが大外枠からハナを奪い、最後まで逃げ脚衰えずに押し切って重賞初制覇を果たした。勝ちタイム1分25秒6、勝利騎手は
ミルコ・デムーロ。
2馬身半差の2着に2番人気
オマツリオトコ、さらに2分の1馬身差の3着に3番人気
レディバグ。1番人気
ヘリオスは5着だった。地方所属馬は
ハナブサ(兵庫)の6着が最高だった。
サンライズホークは父
リオンディーズ、
母ローマンブリッジ(母の
父ブライアンズタイム)、4歳セン馬。
JRA栗東・
牧浦充徳厩舎の管理馬。通算成績は9戦5勝、重賞は2度目の挑戦で初制覇となった。
レース後の関係者のコメントは以下の通り。
1着
サンライズホーク ミルコ・デムーロ騎手
「(今の気持ちは?)最高です。調教に何度も乗っていて、すごく動く馬だと思っていました。前回の盛岡の競馬では全然反応しなくて、調教師と相談して、ブリンカーをつけて距離を200m延ばしたほうがいいと思って先生にもOKをもらいました。
前回から間隔があいていなくて盛岡から佐賀ですから心配しましたが、装鞍所で状態をみたら
ピカピカだったので、いい感じだと思いました。能力を出せば楽しみだと思っていましたし外枠もよかったです。逃げたことのない馬ですが距離が延びているしブリンカーも効いているので、できれば前に行きたかったですね。手応えはずっと良かったです。この先も楽しみです。やはり走る馬だと思います。
まだ怖がりで、競馬に慣れていったらとてもいい馬になると思います。
ポンポンと勝った後に負けて自信をなくしていましたが今回勝って、この感じを続けていければいいと思います。(佐賀競馬での重賞初勝利に)よかったです。
佐賀記念で2着に来ていましたが勝てていなかったので、やっと勝てて嬉しいです」
牧浦充徳調教師
「今までオープンに上がって状態もあまり良くなかったり、自分のリズムで競馬をさせてもらえませんでした。休み明けの
クラスターカップは仕上がりもう一息でリズムに乗れませんでしたが、今回は一段上がっての競馬でしたし、距離も初めての1400mで、初めてブリンカーを着けて、前で流れに乗って自分のリズムで走れて、結果に繋がりました。4連勝した馬ですし、能力がある事はわかっていましたが、今日は色々なことが噛み合って良かったです。この後は休養させて、また考えて使っていきたいと思います。(佐賀で行われる)来年のJBCに出られれば嬉しいですね」
2着
オマツリオトコ 横山武史騎手「今日は返し馬から口向きが悪く、レースでもコーナーをスムーズに行けませんでした。スタートで他の馬とぶつかったのも良くなかったです。ラストはしっかりと伸びてくれましたが...」
伊藤圭三調教師
「道中左にもたれて、その制御で前との差を詰められず直線だけになってしまい、ジョッキーは勝てたレースだと言っていました。短い距離は良いですね」
3着
レディバグ 酒井学騎手「昨年は先行して甘くなったので、今日は控えました。右回りだともたつくので押して行って、ポジションも良く、うまく先行馬についていけました。よく頑張ってくれたと思います」
北出成人調教師
「状態は良かったのですが、右回りだともたれるところがあり、最後は内にもたれていました。そして勝った馬にうまくやられた感じでした。左回りがベストなので、この後は
レディスプレリュードよりも、相手は強くても
マイルチャンピオンシップ南部杯を一応の目標にしていきます」
4着
デンコウリジエール 団野大成騎手「スタートが良かったので前目から行きましたが、その分いつもと違うリズムになりました。それでも最後まで踏ん張ってくれましたし、頑張ってくれています」
荒川義之調教師
「いい競馬はしていましたが、もう少しでした」
5着
ヘリオス 武豊騎手「返し馬から元気がなかったですし、今日はおとなしかったです。ペース的には楽でしたが徐々に手応えも怪しくなってしまって...。夏場は良くないのかもしれません。ここでは格上でしたしトップハンデでも走れると思ったのですが」
西園正都調教師
「着順は着順として受け止めますが、この時期に使えた事、ここまで競馬ができた事は収穫でした。ただ、この夏の暑い中、58.5キロのハンデは厳しいですね。それでもよく頑張ってくれています」
(取材協力:うまかつ.net 取材:大関隼、中野雷太)
ラジオNIKKEI